「7-1は亡霊のよう」 ブラジル代表監督、14年W杯の“惨劇”回顧「あの傷はまだ残っている」

ブラジル代表を率いるチッチ監督の【写真:Getty Images】
ブラジル代表を率いるチッチ監督の【写真:Getty Images】

屈辱から3年8カ月ぶりのドイツ戦へ チッチ監督「この試合が傷を癒やす最後の過程」

 ブラジル代表は現地時間27日にドイツ代表と敵地ベルリンで対戦する。2014年の母国開催ワールドカップ(W杯)準決勝で1-7と大敗して以来の再戦だけに、注目度も高い一戦となる。チームを率いるチッチ監督は「あの傷はまだ残っている」と語り、“ミネイロンの惨劇”の余波はいまだに続いていると明かした。ドイツ誌「キッカー」が報じている。

「あの7-1は亡霊のようだ。みんないまだにあの時の話をするんだ。あのことについて話せば話すほど、亡霊は消えてはくれないんだ」

 チッチ監督はドイツ相手に喫した屈辱の敗戦が、いまだに尾を引いていると語る。当時は試合を自宅で観戦していたという指揮官は、「私の妻は(ドイツの)3点目が決まると、泣き始めたよ」というエピソードも明かした。

 それだけ多くのブラジル国民に衝撃を与えた一戦だったということだろう。3年と8カ月の時を経て迎えるリベンジマッチは、カナリア軍団の威信を取り戻すきっかけの試合となりそうだ。チッチ監督は「あの傷はまだ残っている」と話す一方で、「ベルリンでのこの試合が傷を癒やす最後の過程になる」と意気込んでいる。

 ブラジルは因縁の相手に勝利し、惨劇の亡霊を消し去ることができるだろうか。



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