「勝てなきゃいる意味がない」 最年少MF三竿健斗、代表2戦目で見出した“生き残る道”

「Jでやっている球際の強度で行って負けていた」

 今回の選考から外れた有力候補は三竿より経験のある選手ばかり。彼らを押しのけて本大会のメンバーをつかむには、まだ物足りないことは本人も認識している。今回が“仮想セネガル”のマリということを考えれば、三竿の持ち味であるデュエルの部分でもっと強さを出す必要があったし、ボール捌きも安定感をもたらす必要があった。

「単純にいつものJリーグでやっている球際の強度で行って負けていた。今回はそれを経験できたので、日頃から意識できたらなと。そこで勝てなかったらいる意味がないと思うので、もっともっと自分が出されている意味を考えて強くなりたい」

 そう課題を語る三竿は、ウクライナ戦で起用されるチャンスはある。“仮想ポーランド”とされるまた特徴の違う相手だが、まずは練習でアピールし、出場すればさらに持ち味を発揮して、ハリルジャパンでの存在価値を高めたいところだ。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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