日本人の異次元弾…理解するのに「何度も見なければ」 英1部ベストゴール選出「真の芸術作品」

ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】
ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

三笘薫がチェルシー戦で決めた一撃に注目

 イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属の日本代表MF三笘薫に対し、スポーツ専門局「ESPN」英国版のコメンテーター、ルイス・ミチェル・エチェガライ氏による「LMEアワード」で今シーズンのベストゴール賞が与えられている。

 レポートによる、昨季に続く2回目の企画となった今季ではMVPなどいくつかの項目で「最優秀賞」を選出。その中で、三笘が2月14日のプレミアリーグ第25節のチェルシー戦で決めた一撃がベストゴール賞に選ばれた。

 この場面はGKからのロングフィードに反応した三笘が、相手DFとも競り合いながら背面から来る浮き球を右足で見事にコントロールし、そのまま右アウトサイドでコースを変えて持ち出してさらにシュートを蹴り込む難易度の高いプレーを見せていた。

 このプレーについてルイス・ミチェル・エチェガライ氏は、「最後の瞬間までボールが来るのが見えない、非常に難しいパスだ。しかし三笘は、タイミングを合わせて外科医のように繊細に、右足で絶妙なファーストタッチを決めた」とコメント。さらに「三笘はファーストタッチ直後に素早くボールを右へ誘導し、チャロバーをかわして中央へ。そして見事にゴールに迫る。わずか3タッチでペナルティーエリアまで侵入し、瞬時のシュートでフィリップ・ヨルゲンセンの守るゴール右下へ華麗なシュートを決めた」とした。

 選出理由について同氏は「今シーズンは素晴らしいフィニッシュがいくつかあったが、私は三笘に賞を贈らざるを得ない。真の芸術作品と同じように、その素晴らしさを本当に理解するには何度も見なければならないからだ。分析を要するほど精巧な部分がいくつもあり、最終的に全てのディテールが組み合わさって壮大なゴールが生まれた」と評した。

 今季のリーグ戦で二桁ゴールに乗せた三笘だが、最高難易度クラスの一撃は心を動かすものになったようだ。

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