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「代表であれは無理」 イタリア代表の司令塔、“暗黒時代”突入の要因を赤裸々告白
ヴェラッティが戦術偏重の問題点を指摘 「ボールを持った時に全員が混乱した」
パリ・サンジェルマン(PSG)のイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティが、ワールドカップ(W杯)本大会出場を逃した要因の一つにジャンピエロ・ヴェントゥーラ前監督のチーム作りを挙げている。アッズーリの25歳の司令塔が、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」に「代表であれは無理」と語った問題点とは――。
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イタリア代表は2016年の欧州選手権をアントニオ・コンテ監督(現チェルシー)の下で戦い、ベスト8で敗退した。とはいえ、決勝トーナメント1回戦でスペイン代表を破り、準々決勝もドイツとPK戦にもつれ込んだもの。決してチームの評価は低くなく、まさか1年半後にロシアW杯の出場権を逃すことは想像されていなかった。
しかし、ヴェントゥーラ前監督の率いるアッズーリは混迷を極めた。W杯欧州予選ではスペインと同組で2位に甘んじ、プレーオフへ。何よりも、勝ち点の帳尻こそ合わせたものの躍動感のないサッカーに、危機感を伴う批判は相次いだ。そして、スウェーデンとのプレーオフで180分間ノーゴールに終わり、60年ぶりに予選敗退に終わる大失態を演じた。
中心選手としてプレーしてきたヴェラッティは、その要因をこう語っている。
「ヴェントゥーラは非常に戦術的なビジョンと理想を持っていた。もしクラブであれば、別に良かったのだろう。だが、代表であれは無理だ。多くの戦術的な要素を短時間でチームに落とし込むのはとても難しい。ときどき、僕らはボールを持った時に全員が混乱した。組織は重要だが、代表チームでは全てを戦術で解決するのは無理だ。ヴェントゥーラをリスペクトして言うならゼーマンに似たところがある。もし、ゼーマンが代表監督をやっても、彼の全てのアイデアを短時間で理解するのは難しいだろう」