17位と不振の浦和、横浜FM戦の敗因は? 選手が分析「ハメきれないと意味がない」
4-4-2で横浜FM戦に臨んだ浦和だが実らず…プレスが空回りする場面も多発
J1浦和レッズは、18日のリーグ第4節、横浜F・マリノス戦で0-1と敗れ、2分2敗の17位でリーグ未勝利が続いている。今季に入り、公式戦の勝利は7日のルヴァン杯で名古屋グランパスを相手に4-1と勝利した試合のみで、相手がリーグ戦から11人を入れ替えていたという事情もある。昨季アジア王者の浦和は開幕から厳しい状況が続いている状況だ。
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浦和はこれまで両サイドにウイングを置いてきたが、この横浜FM戦では4-4-2システムを採用。主将のMF柏木陽介は「フォーメーションを変えて、しっかり守備から」という狙いだったことを明かし、FW武富孝介も「相手ボールを良い形で奪うところからの攻撃に狙いがあった」と振り返る。これまで、自分たちからゲームを支配して攻撃的に制することを狙ってきたが、このゲームではそれを変えてでも勝利を追い求めた。
ところが結果的にそれは実らなかった。前半は横浜のミスに乗じて狙いがハマる場面も少なからずあったが、フレッシュな状態でプレーできている時間帯でFW興梠慎三とFW武富の2トップが横浜のハイラインに対してオフサイドに掛かるシーンが多すぎたのは痛恨だった。
それに加え、上手く奪えた回数と同様にプレスが空振りに終わるシーンも多発。前線の選手がコースを限定し、相手のパスコースを絞りながら、そこに出たパスを奪いきれない。プレスを掛けた浦和の選手たちは何度も自陣方向に戻ることになり、ボディーブローのようにスタミナを奪った。堀孝史監督は試合後に「途中から運動量が落ちて、後手に回ってしまった」と振り返ったが、それを招いた原因の一端は自分たちにもあった。
柏木は「プレスを掛けきれなかった。後ろが付いてこられなかったところもあったし、行くのか、引くのか。どの状態でも空いているようになってしまった。限定しているのに、ハメきれないと意味がない」と振り返っている。GK西川周作も「前は奪いに行くけど、後ろは……というのが続いてしまうと体力は奪われてしまう。失点の場面も、前に出る力がなかった」と話した。