“73億円補強”の大連一方、フッキ&オスカルの上海上港に0-8大敗 英紙「最悪のスタート」

今冬に獲得したカラスコ、ガイタン、フォンテが先発も惨敗

 近年、中国超級リーグの各クラブは莫大な金額を投じて大物選手を次々と獲得している。先月25日には大連一方が、スペインの強豪アトレチコ・マドリードからベルギー代表MFヤニック・カラスコとアルゼンチン代表FWニコラス・ガイタンをダブル獲り。その前に獲得していたウェストハムのポルトガル代表DFジョゼ・フォンテと合わせて、5000万ポンド(約73億円)を投資したと英メディアでは伝えられている。

 そんな3選手が加わった大連一方は3日、今季開幕戦で元ブラジル代表FWフッキや同MFオスカルを擁する上海上港と対戦。試合はオスカルに3ゴールを決められるなど屈辱の8失点を喫し、英紙「デイリー・メール」は「最悪のスタートを切った」と報じた。

 大連一方は今冬の移籍市場で獲得したカラスコ、ガイタン、フォンテの3人を先発起用。先日のAFCチャンピオンズリーグで川崎フロンターレを1-0で破った上海上港に対して勝利を目指したが、終わってみれば相手にシュートを24本も打たれて0-8の大敗。助っ人トリオは良いところなく試合を終え、一方の上海上港はフッキとオスカルの二人で4ゴールを奪取し、力の差を見せつけた。

 この屈辱的な大敗に、同紙は「アトレティコから移籍した二人は、この試合で90分間プレーし終わった後、急激な運命の変化を断言するだろう」と酷評。特にカラスコに対しては、ベルギー代表としてロシア・ワールドカップ(W杯)が控えていることもあって、「アピールの場として最悪のスタートを切った」と辛辣な言葉を添えている。

 大金を手にして渡った中国の舞台で、スタートから大きく躓いた3人。このまま大きな活躍をすることなく、ロシアW杯出場のチャンスを逃してしまうのか。それともここから巻き返しを見せるのか。いずれにしても3人を加えた大連一方の動向が、今季の中国超級リーグの注目ポイントの一つであるのは間違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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