アーセナルの“ガラスの天才”がゼロ円移籍へ 25%の減給オファーによる格差に不満か

今季限りで契約満了のウィルシャー、ベンゲル監督は契約延長を望むも…

 アーセナルのイングランド代表MFジャック・ウィルシャーは、今季限りで契約満了となるため去就が注目されているが、移籍金ゼロで退団する可能性が高まっているようだ。英紙「ザ・サン」が報じている。

 契約満了まで残り3カ月となったウィルシャー。アーセナルから契約延長オファーを受けているが、大きな障壁が存在するという。それは年俸だ。

記事によれば、アーセナルは現在の週給12万ポンド(約1700万円)から25パーセントの減額でオファーを提示。しかし、毎年のように長期離脱を繰り返してきた“ガラスの天才”は、この条件に満足できていないという。

 ドイツ代表MFメスト・エジルが週給35万ポンド(約5200万円)の大幅昇給で契約延長に応じ、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンとアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンがいずれも2倍以上の給与を手にしている。この格差に不満を抱いているようだ。

 アーセン・ベンゲル監督は「ジャックと早く契約を結びたい。彼のためのペンを探してあげたい。話し合いは進んでいるが、決断は彼次第。我々はそれを尊重する。我々の思いはすでに明確にしている。それ以降は、選手が満足感を見出さなければいけない」と話した。

 ボルトン(2009-10シーズン)、ボーンマス(16-17シーズン)に期限付き移籍した以外、アーセナル一筋の生え抜きのテクニシャンだが、元マンチェスター・ユナイテッドの闘将ロイ・キーン氏から「地球で最も過大評価された男」と酷評された過去もある。故障に苦しんできた“ガラスの天才”は、移籍金という置き土産を残さずにチームを去ることになるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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