ハリルJ“最強の敵”ハメス、W杯イヤーに完全復活 独公式が芸術弾を絶賛「巨大なクオリティー」

バイエルンで躍動のコロンビア代表10番 マインツ戦でのボレーシュートに称賛の嵐

 コロンビア代表の10番を背負うMFハメス・ロドリゲスは、今季開幕前にレアル・マドリードからバイエルンに期限付き移籍し完全復活を遂げた。6月のロシア・ワールドカップ(W杯)初戦で日本代表と再び激突する天才レフティーは、今季ここまでリーグ戦15試合(先発12試合)に出場し4得点6アシストをマーク。現地時間3日に行われた敵地マインツ戦(2-0)でも、前半44分に華麗なゴールを決めたが、ブンデス公式YouTubeチャンネルがこのゴールシーンをクローズアップし、「巨大なクオリティーを再び証明」と称賛している。

 昨季のレアルで出場機会に恵まれず、不遇の時を過ごしていたハメスが、ドイツ王者の一員として華麗な復活を遂げた。「芸術家ハメス」とのタイトルで、ブンデス公式YouTubeチャンネルはマインツ戦の芸術的なボレーシュートを分析している。前半44分、フランス代表MFコランタン・トリッソが左サイドのペナルティーエリア手前から、右足で上げたクロスボールに反応。ハメスは手を挙げてペナルティーエリア内に侵入し、ファーサイドでフリーになると、このボールを胸でトラップし、左足の完璧なボレーシュートでニアサイドをぶち破った。

 動画では、このシーンで特殊な加工を施したリプレー映像も公開。クロスが送られる直前に、ドイツ代表FWトーマス・ミュラーがニアサイドへダイアゴナルに走り込んだことで、ファーサイド側に広大なスペースが生まれ、そこにハメスが走り込んだことが視覚的に分かるようになっている。

 動画に添えられた説明文では、「ハメス・ロドリゲスはバイエルンがマインツに勝利した今週末のゲームで、巨大なクオリティーを再び証明した。完璧なファーストタッチ、驚くべきフィニッシュ…コロンビア人は再び輝いている」と絶賛。また、ファンからも多くのコメントが寄せられており、「素晴らしいクラック」「最高」といったものや、「W杯イヤー=驚くべきハメス」と大会得点王に輝いた2014年ブラジルW杯時の再来を予感させる声もあった。

 6月19日のW杯グループリーグ第1戦で、コロンビア代表と2大会連続で顔を合わせる日本代表にとっては、“10番”ハメスの完全復活は頭が痛いところ。この天才レフティー封じが、バヒド・ハリルホジッチ監督率いるチームの命運を左右すると言っても、過言ではないはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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