リーグ2得点で批判浴びるレアルFWベンゼマ 代理人が愚痴「敬意を欠いている」
ベンゼマへの野次の厳しさが増すなか、代理人が「クラブ史上7番目のゴール数」と擁護
不調に苦しんだレアル・マドリードは現地時間21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第20節デポルティボ・ラコルーニャ戦で7-1の大勝を挙げ、ひとまず悪い流れを食い止めた。この流れに乗り切れなかったのは途中出場で無得点に終わった元フランス代表FWカリム・ベンゼマだ。ゴール数が伸びず批判の矢面に立つ現状に、担当代理人がスペイン紙「マルカ」に対して愚痴をこぼしている。
デポルティボ戦は「BBCトリオ」のうち、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが血染めになりながらも2ゴール、怪我がちのウェールズ代表FWガレス・ベイルも2得点を挙げた。その一方で後半19分からの出場となったベンゼマはゴールを奪えず。今季リーグ戦2得点にとどまっていることから、マドリディスタからの野次も厳しさを増している。
そんななか擁護に回ったのは 代理人のカリム・ジャジリ氏だ。「今は困難な時期だが、彼は9年間も“夢のクラブ”にいる。若手の頃からマドリードの地で精神的にも強い面を見せている」と語り、コンスタントに活躍してきたことを評価してほしいと訴えている。
「彼は野次への影響を受けていない。クラブ史上7番目のゴール数を奪っている選手に対して、敬意を欠いていると言わざるを得ない。世界で最も偉大なクラブが享受した、最も輝かしい時代に所属したのだから」
ベンゼマの持ち味と言えば、決定力以上にポストワークなどで周囲の能力を引き出す点にあるが、得点数もクラブ史に残るものであることを評価してほしいと主張している。
「レアル・マドリードの大多数のファン、そしてクラブとチームメートからはサポートされていて愛情を感じるが、ここ最近の事情は理解しがたい」と愚痴を口にしている。批判を封じ込めるためには、ベンゼマがゴールという明確な結果を見せつけるしかないのだろう。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images