コンディションは「考えられる最高の形」というルーニー 「イングランド優勝狙える」

マンチェスター・Uとスリーライオンズの狭間で

 

 思えばルーニーがここまできっぱりと、代表戦前に自分の調子を語ったことがあっただろうか。

 ファーガソン監督時代なら、マンチェスター・Uの公式戦を「代表のために欠場した」とは口が避けても言えなかっただろう。

 何よりもマンチェスター・Uへの忠誠を重んじたサー・アレックスが、イングランド代表を疎んじていたのはあまりにも有名な話だ。結局、ベッカムが退団に追い込まれたのも「代表戦を優先している」とサー・アレックスが発言したのがきっかけだった。

 もちろん、強豪クラブの監督が、代表と所属選手の扱いでもめるのは珍しいことではないが、ファーガソン監督の場合はそれが顕著だった。

 ルーニーに関しては、不仲が囁かれて勇退したシーズンに、「ルーニーはイングランド代表のスターで、その一挙手一投足がマスコミも注目を集めすぎる」と話し、英メディアの特別待遇が不振要因のひとつと示唆した。

 そんなファーガソン監督からの”重圧”もなくなり、ルーニーのコメントはさらに強気になる。なんとイングランドの優勝宣言まで飛び出したのだ。

 「準々決勝、また準決勝に進んでも、それではハッピーではない。決勝に進出して、優勝を目指す。ロイ(ホジソン監督)が選んだこの若いチームに、(選ばれた)みんなが興奮している。速さとエネルギーに溢れたチームだ。いい結果が出ると信じている」

 

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