中国リーグで続く大物監督の退任 ”鬼軍曹”マガトも山東魯寧を去ることが決定

広州恒大のスコラーリ氏、上海上港のビラス=ボアス氏に続く退任発表

 中国1部クラブは近年、潤沢な資金をつぎ込み、欧州でプレーするスター選手のみならず高い実績を持つ指揮官を招聘してきた。リーグのレベルアップを目指してきたが、ここにきて大きな潮目を迎えようとしている。

 上海上港は先日、アンドレ・ビラス=ボアス監督の今季限りでの退任を発表。広州恒大のルイス・フェリペ・スコラーリ監督もリーグ優勝に導く一方で、今季限りでの退任が決まっている。ビラス=ボアス監督はポルト、チェルシー、トットナムなどの指揮官を歴任。「フェリポン」の愛称で知られるスコラーリ監督も、2002年日韓ワールドカップでブラジル代表を優勝に導いた実績の持ち主だった。

 そして新たに、ドイツの”鬼軍曹”が中国から去ることが決まった。山東魯寧は公式SNSで監督人事を発表し、ドイツ人監督フェリックス・マガト氏の退任を発表。来季からリー・シャオペン監督が就任すると発表した。

 マガト氏は厳しい指導法から”鬼軍曹”の異名で知られ、バイエルン・ミュンヘンとヴォルフスブルクでブンデスリーガを制覇した。ヴォルフスブルクでは日本代表MF長谷部誠(現フランクフルト)やFW大久保嘉人(現FC東京)を、シャルケではDF内田篤人(現ウニオン・ベルリン)を指導したことでも知られている。

 莫大なマネーで世界的な名声を誇る監督を惹きつけてきた中国リーグだが、ビッグネームが相次いで去ることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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