スペイン3部、ムルシアFWが試合終了間際にスピードに乗ったドリブルから決勝弾

　試合の終了間際に生まれた決勝弾は、まさに観客の度肝を抜く一撃だった。スペインのセグンダ・ディビシオンB（3部）に所属するムルシアは、現地時間20日の敵地エストレマドゥーラUD戦で1-0と勝利。この試合の後半アディショナルタイムにムルシアFWが圧巻のドリブルを披露し、一人で局面を打開するスーパープレーで勝利を手繰り寄せた。

　試合は一進一退の攻防を繰り広げるなか、ともに決定打を欠いたまま終盤にもつれ込んだ。0-0のまま終わるかと思われる雰囲気を打ち破ったのは、ムルシアのFWサンティ・ハラだった。

　ハーフウェーライン付近でボールを受けたハラは、自陣方向へ下がりながら右足でボールをコントロール。寄せてくる相手の体勢を観察しながら間合いを図り、二人に囲まれた瞬間に今度は左足でボールを前に押し出して一気にスピードアップ。緩急をつけたドリブルで二人を置き去りにすると、そのままドリブルを開始して相手ゴール前まで侵入を図った。

　トップスピードで突き進むハラは、相手DFが待ち構える守備網に飛び込むかのようにそのまま直進。細かいボールタッチでDF二人の間を縫うように突破すると、飛び出したGKとの1対1を冷静に制し、ゴールにシュートを流し込んだ。