“天才”小野伸二に海外メディア注目 中田英寿らに並ぶ「日本サッカー界のレジェンド」

「札幌を長くJ1にいられるチームにしたい」

 小野のキャリアでのハイライトは、前述のUEFAカップ優勝だろう。当時のフェイエノールトには、元デンマーク代表FWヨン・ダール・トマソン、元オランダ代表FWピエール・ファン・ホーイドンクらに加え、まだ18歳だったFWロビン・ファン・ペルシーも所属していた。2002年日韓W杯直前のシーズン、彼らを中盤のコンダクターとして操った小野は、間違いなく優勝チームの中心だった。数カ月後のW杯本大会では、虫垂炎の影響によりトップパフォーマンスを見せられなかったことが悔やまれるところだ。

 小野は同局のインタビューで、「先のことはあまり考えたくない。できるだけ長くプレーしたい」と、まだまだ現役を長く続ける意欲を表明。そして「札幌が長くJ1から遠ざかっていたことも、ここに来た理由の一つ。札幌をJ1に長くいられるチームにしたい」と、今季のJ1残留確定まであと少しのところまで来ているチームの力になることを誓った。

 06年のドイツ大会まで3度のW杯出場経験を誇る小野は、来年のロシア大会に臨むハリルジャパンについて「(W杯は)サッカーで最大の舞台。選手たちが技術とインテリジェンスを最大限に発揮してほしいし、能力を最大限に発揮できれば上手くいくと思う」とエールを送っている。

 記事では改めて、「中田、中村、稲本だけではなく、小野もまた日本サッカー界のレジェンドである」と締めくくっている。9月に38歳となった小野は、柔らかなボールタッチやアッと驚くようなスルーパス、意外性のあるシュートで、まだまだその「天才」ぶりをピッチで見せつけてくれるはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images


 

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