「辞任するとは言ってない」 60年ぶりW杯予選敗退のイタリア、監督の衝撃発言に非難

退任の場合は違約金9000万円を要求か

 その後、試合終了からおよそ2時間が過ぎてから記者会見を開催。その間に現地メディアではヴェントゥーラ監督が辞任の意思を明らかにしたと報じていたが、69歳の老将は「これで辞任するのか?」という、半ば“確認の意味”を込めたような記者の質問に対して驚きの返答をしたという。

「私はまだ辞任するとは決めていない。まだ、連盟の会長と話していないからだ。会長と話し、どうするべきかを決める」

 サッカー強豪国イタリアを率いて、W杯出場権を逃したにもかかわらず、自らの意思で指揮官の座を退くことはしなかった。イタリアサッカー連盟は現地時間15日に会議を開き、去就について検討するとの声明を発表。W杯出場権を獲得する前に2020年まで契約を延長した同連盟のカルロ・タベッキオ会長に対する批判も痛烈なものがあり、「共倒れ」になる可能性は低くないと見られている。

 その上、ヴェントゥーラ監督は契約満了前の退任とあり、70万ユーロ(約9000万円)の違約金を要求するという、“銭ゲバ”ぶりを発揮していることも報じられている。辞任を申し出ない理由がそこにあると、「カルチョメルカート・コム」は厳しい批判を続けた。

 イタリア国民、選手たちから完全に背を向けられている老将の去就は、果たしてどのような結末を迎えるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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