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あの時VAR判定があったら… 英メディア特集「W杯の歴史が変わっていた5つの事例」
南アフリカ大会、ランパードの一撃はラインを越えたことを確認できずにノーゴール
ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)は、昨年12月のFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)で使用が始まり、サッカー界に大きな変革をもたらした。10日に行われた日本対ブラジルの国際親善試合(1-3)でも、日本代表戦で初めて導入され、ブラジルの1点目となったPKにつながる吉田麻也(サウサンプトン)の競り合いシーンや、FWネイマール(パリ・サンジェルマン)が球際でDF酒井宏樹(マルセイユ)の頭を叩いた場面が注目を浴びた。来年のロシア・ワールドカップ(W杯)でも導入が内定しているが、英国メディア「Sportskeeda」では、「VARがあればW杯の歴史が変わっていた5つの事例」と題し、“疑惑の判定”と物議を醸したプレーを特集している。
一つ目は「フランク・ランパードの認められなかったゴール」。2010年南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦・イングランド対ドイツの一戦で、大きな物議を醸したシュートだ。チェルシーのレジェンドがゴール正面から放った浮き球のシュートはGKマヌエル・ノイアーの頭上を越え、クロスバーを叩いて明らかにゴールラインを越えたが、バウンドしてゴールの外に出たところをノイアーがキャッチした。
リプレー映像でも明らかにゴールということが確認できたが、ピッチ上で見ていた審判団はラインを越えたことを確認できずにノーゴールの判定となった。この誤審騒動は、のちに「ゴールライン・テクノロジー」導入の引き金になった。イングランドはこの試合でドイツに1-4で敗れ、ベスト16で敗退している。