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英9部の47歳守護神が通算1249試合に出場 往年の名GKが持つ最多記録に並び話題に
無名のGKボストックがシルトン氏の記録に肩を並べる
フットボールの母国であり、長い歴史の中で数々のスター選手を揃えてきたイングランド代表だが、その中でも最多125キャップを誇るのは主に1970年代から90年代にかけて活躍したGKピーター・シルトン氏だ。16歳の時にレスター・シティでプロデビューを果たし、30年以上の現役生活で出場した試合は1249試合に到達していたが、今この偉大な記録が破られようとしている。
シルトン氏といえば、ワールドカップ3度出場を誇るイングランドの英雄。1986年メキシコ大会では、アルゼンチン戦でディエゴ・マラドーナ氏による伝説の「神の手ゴール」と「5人抜きシュート」を決められたGKとしても有名だ。そんなレジェンドが残した記録更新に手をかけているのは、英9部相当のウィズビーチ・タウンでプレーする47歳のGKポール・ボストック。現地時間8日のスリーフォード・タウン戦に出場したベテランは、シルトン氏の持つ1249試合出場に並び、さらに現地時間14日に予定されているセットフォード・タウン戦での記録更新に期待がかかっている。
ボストックはスリーフォード戦を前に英公共放送「BBC」の取材に応じており、「ジェットコースターみたいだね。私はサッカーで自分が望んだような高さにたどり着くことはできなかった。だけど今、彼(シルトン氏の)の記録に近づくことができた。夢にも思っていなかったことだ」とその胸中を明かした。
自身のヒーローだったというシルトン氏を超えての偉業達成が近づくボストック。日本でも馴染みの薄い選手だが、イングランドのトップリーグであるプレミアリーグでもプレー経験はなく、英下部リーグなどを渡り歩いて合計17クラブでプレーしてきた。1992年から2004年まで12シーズン所属していたアメリカ下部リーグのボストン・ユナイテッドでは、500試合以上に出場した。
無名の守護神がレジェンドに肩を並べ、ツイッターでは「おめでとう!バッザ」「偉大な記録だ」「グッドラック。称賛に値する」などの祝福のメッセージが寄せられている。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images