乾、「10番」の“ジンクス”打破へ 盟友に誓う決意「真司の思いを背負いながら…」

「10番は真司のものだと思っている」

 ただ、今回ばかりは背負う責任が少々違うようだ。これまで長年に渡って日本代表に招集され、10番を着用し続けてきた香川が、コンディションや負傷などの理由ではなく選外となった。そのため空き番となったエースナンバーを、乾が任されることに。そのことについて触れられると、C大阪でともにプレーした香川を思いやった言葉を口にした。

「10番は別に気にしないです。自分のものではないので。真司が今までつけてきて、真司のものだと思っているので、今回は真司がいないですけど、しっかりその責任を背負いながら。真司の思いを背負いながらプレーしたい」

 C大阪と言えば、11月4日に行われたルヴァンカップ決勝で川崎フロンターレを下し、同大会初タイトルを手にした。乾も自身のツイッターで古巣の優勝について喜びを発信したが、自身はC大阪時代の盟友・香川から“一時譲り受け”という形となったナンバー10を背負い、最強ブラジル代表に挑むことになっても、「今回だけと思うので」と謙虚さを崩さない。乾の野心は背番号ではなく、勝利に向かっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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