香川とマンU時代の盟友マタの友情 海外メディアが“モイーズ時代の悪夢”を回顧

苦難のマンU2年目「信頼の欠如が散見された」

 そして特集では、苦難の連続だった香川のユナイテッド2年目を振り返っている。

「カガワにとって困難な時期だった。サー・アレックス・ファーガソンの後任としてやって来た後、新監督のデイビッド・モイーズは序盤からほとんど信頼を与えなかった」

 歴史に残る名将の後任という重圧が影響したのか、モイーズ政権のチームは序盤戦から低迷。明確な戦術を確立できず、近年の低迷を招く五里霧中の状態に陥った

「ユナイテッドは元エバートン監督(モイーズ)の下で不安定な状態だった。制御不能の螺旋に陥った。モイーズの日本代表(香川)に対する信頼の欠如は散見された」と、暗黒期に突入した名門で香川は苦しんだ。

「ドルトムントで示した活発さ、エネルギー、狡猾さはユナイテッドで故障に直面した1年目、(13年6月に)ブラジルで行われたコンフェデレーションズカップでの日本代表では時折示した。だが、2シーズン目は不在となった。2012年夏にファーガソンが契約した選手からは程遠い存在となった。引退したポール・スコールズの穴を埋める可能性があった」

 そしてモイーズ体制下で出場機会を失ったことで、「この2年間はカガワの自信にダメージを与えた」と言及。14年夏に古巣ドルトムントに復帰するも、「慣れ親しんだ環境に復帰したにもかかわらず、かつてのフォームを取り戻すために時間が必要だった」と、試合勘を失っていたことでかつてのようなパフォーマンスを発揮できなかった。

 日本代表の一員として出場した15年1月のアジアカップでも、準々決勝UAE戦のPK戦で自らが失敗してチームは敗退。「彼の力弱いパフォーマンスは精神的に苦しんでいた選手の症状だった」と指摘されている。

 

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