ミランDFボヌッチ、“悪質”な一発退場で2試合出場停止 古巣ユーベ戦の欠場決定

ジェノア戦で相手選手の顔面に右肘を振り抜く強烈なエルボーを見舞う

 今季からACミランに加入したイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチは、22日に行われたセリエA第9節のジェノア戦で退場処分を受けた。これにより、2試合の出場停止が科されることが決まり、古巣ユベントス戦に出場できなくなった。

 ボヌッチはジェノア戦の前半25分、左サイドでのFKの場面で、マークについていたDFアレアンドロ・ロージの顔面に右肘を振り抜く強烈なエルボーを見舞い、一発退場となった。イタリアサッカー連盟は、ボヌッチのプレーを「著しくスポーツマン精神に欠けるファウル」として2試合の出場停止処分とすることを発表した。

 ミランは25日に敵地キエーボ戦、週末には本拠地でユベントスとの大一番が控える。今夏の移籍市場でイタリア王者から電撃加入したボヌッチにとっては、初の古巣対決となるはずだったが、その舞台に新たなディフェンスリーダーは立てなくなった。

 ミランはリーグ9試合を終えて4勝1分4敗と、移籍市場で2億ユーロ(約260億円)以上の大補強に打って出た効果を示せていない。第8節のミラノ・ダービーでも、同じミラノのライバルであるインテルに敗れ、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の進退問題が浮上する事態となっている。

 ユベントス戦は全ての批判を裏返す“大チャンス”であると同時に、モンテッラ監督の解任が懸かった厳しい一戦でもある。その大一番で守備陣のリーダーを出場停止で欠くことが決まったミランは、どのような戦いを見せるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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