GKの手前にふわりと落とす“絶妙FK” 磐田MF中村俊輔が高精度パスで相手を無力化

中村がふわりと浮かした「触ればゴール」のパスを供給、大井が合わせて同点弾

 J1ジュビロ磐田は21日のJ1第30節アルビレックス新潟戦で二度リードを許すも、後半アディショナルタイムにMFアダイウトンが劇的同点弾を決めて2-2ドローに持ち込んだ。この試合で磐田に1点目をもたらしたのは、天才レフティーが左足で放った絶妙なパスだった。Jリーグ公式YouTubeチャンネルがその動画を公開している。

 負ければ降格決定の可能性もあった新潟の攻撃に晒され、前半25分にMFホニの一撃を浴びる。リードを許した磐田だったが、前半38分に敵陣中央でFKを獲得すると、キッカーを務めたのは元日本代表MF中村俊輔だった。

 直接FKでJ1リーグ最多24得点をマークしている中村はゴールを直接狙う雰囲気を醸しだしながら、ゴール前の状況を見極めて助走に入る。ボールを蹴った直後、左足を思い切り振り抜かず、足の振りを抑えるようなモーションで勢いを殺したボールを供給。中央へふわりと浮かしたパスの先に飛び込んだのは、磐田のキャプテンを務めるDF大井健太郎だ。

 相手GKの手前にぴたりと落とすパスは触ればゴールという高精度で、大井は左足で合わせるのみだった。絶妙なアシストは新潟のフィールドプレーヤーとGKを無力化。新潟にとっては、為す術がなかったとも言える。

 中村の絶妙FKアシストで同点に追いついた磐田だが、前半終了間際に再びリードを許し、最終的に2-2ドロー。ホームで勝ち点3を得られなかったものの、中村のFKがチームの武器になっていることを改めて証明した。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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