8大会ぶりにW杯出場を逃したアメリカ代表監督が辞任 予選敗退に「言い訳はない」

最終節で悲劇の5位転落 アレーナ監督「アメリカにとって確実に大きな後退となる」

 アメリカ代表のブルース・アレーナ監督が、13日に辞任を発表した。2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)北中米カリブ海予選敗退の責任と取った格好となった。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が、指揮官のコメントを伝えている。

「監督にとって母国の代表チームを率いることは最高の特権だが、私は今日この役割を離れます。とても誇らしく、このような機会をキャリアのうちに二度も与えてくれたことに感謝します」

 辞任を発表したアレーナ監督はこのように話し、自ら代表監督の座を降りると発表した。1986年大会以来の予選敗退が決まり、W杯の連続出場は7大会でストップ。アメリカサッカーは、大きな転換期を迎えることになった。

 北中米カリブ海最終予選の最終節を迎えた時点でアメリカは本大会出場圏内の3位につけていたが、最下位のトリニダード・トバゴにまさかの敗戦を喫し、W杯出場経験のないパナマと5位に位置していたホンジュラスの2カ国に逆転され、W杯出場権を逃す屈辱的な結果となった。アレーナ監督は「言い訳はない。仕事をやり遂げることができず、私に責任がある」と認めた。さらに「これはアメリカ代表チームにとって確実に大きな後退となるだろう」と無念の思いも明かしている。

 2002年大会ではベスト8、過去2大会はいずれもベスト16と近年は決勝トーナメントの常連にもなっていたが、代表OBからは「アメリカサッカーの根底を揺るがしかねない」とも非難されている。大きな打撃を受けたアメリカ代表は、新体制の下で復権を目指すことになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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