ゴールしても喜ばないはずが… ダビド・ルイスが古巣のファンに謝罪

「ゴールを喜んで申し訳ない」

 パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表DFダビド・ルイスがUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1 回戦セカンドレグの敵地チェルシー戦で後半41分に値千金の同点弾を決める活躍を見せた。だが、試合後、昨年までプレーした古巣相手の一撃に大喜びしたことをサポーターに謝罪している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
「僕にとってはゴールできたことは良かった。試合前には喜ばないと言っていたけれど、感情的になりすぎて、自分をコントロールできなかった。チェルシーには僕をたくさん支えてくれて感謝しているけど、喜んで申し訳ないと思っている」
 目にうっすらと涙を浮かべたダビド・ルイスはそう語った。11年1月から昨シーズンまでチェルシーに在籍した。万感のスタンフォード・ブリッジへの凱旋試合前には「ゴールを決めても喜ばない」と、メディアを通じて誓いを 立てていた。
 パリでの初戦は1-1の引き分けに終わり、アウエーゴールを奪ったチェルシー優位の状況でキックオフを迎えた。
 前半31分には不可解な判定でエースのFWズラタン・イブラヒモビッチが退場処分を言い渡され、数的不利な状況に追い込まれた。後半36分にはCKから相手DFガリー・ケーヒルに先制点も奪われてしまう。この5分後だった。
 敗退の危機が迫る中で、右CKのチャンスにニアサイドへ走り込み、相手GKが一歩も動けないほど見事なヘディングシュートをゴール右隅に突き刺す。ダビド・ルイスは次の瞬間、我を忘れていた。
 雄たけびを上げながらゴール裏をダッシュすると、ジャンプしながらガッツポーズ。そして、ピッチに倒れ込んだ。誓いを破り、喜びを露わにして しまったのだ。

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