浦和GK西川、ACL上海上港戦でフッキら警戒 「ポジティブに考えて…」と語る理由

「守備は付け入る隙が大きい」

 もっとも、グループステージでの上海上港との試合では、2戦目のホームゲームで相手の元ブラジル代表MFオスカルがPKを2本連続で失敗するという幸運に恵まれた。元ブラジル代表FWフッキ、FWエウケソンに加え、中国代表FWウー・レイも能力の高いアタッカーだ。西川も多彩な攻撃陣を警戒する一方で、組織的な攻撃ではないとも話す。

「上海は組織というよりも個の力で攻めてくる。フッキもそうですし、ウー・レイも足が速く一人で打開できる選手で、そこにオスカルから良いパスが出てくる。個人でやってくるチームですけど、逆に守備は付け入る隙が大きいと感じています。アウェーゴールを取って戻ってきたいですね」

 浦和は23日のリーグ戦第27節・サガン鳥栖戦翌日には上海入りし、現地での調整期間を長くする万全の態勢を整えている。アウェーでの初戦は、仮に敗れたとしても接戦にさえ持ち込んでいれば、第2戦のホームゲームに望みをつなげる。西川を中心とした守備陣が相手の強力攻撃陣をどこまで抑え込めるかが、決勝進出へ向けた大きなキーポイントになりそうだ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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