南米予選は未曾有の大混戦! 勝ち点差「7」に7チーム、アルゼンチンもW杯出場“崖っぷち”

前節4位のチリが敵地でボリビアに0-1で敗れ、2~5位争いの混戦に拍車

 アルゼンチンやチリといった実力国のもたつきによって、ロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選が未曽有の大混戦となっている。現地時間5日に行われた各試合の結果を受けて、残り2試合で2位ウルグアイから8位エクアドルまでの勝ち点差が「7」と拮抗。4位までに与えられるW杯自動出場権と、5位の大陸間プレーオフ行きを巡る争いは混沌としている。

 今節で混戦の端緒となったのは、ボリビア対チリだ。コンフェデレーションズカップ準優勝のチリだが、標高3000メートルを超える高地ラパスで苦しみ、後半14分にPKで先制を許す。チリはFWアレクシス・サンチェス、MFアルトゥーロ・ビダルらワールドクラスのメンバーを起用しながらも最後までゴールをこじ開けられず、勝ち点を落として前節4位から出場圏外の6位へと転落した。

 チリが苦しむ一方、6位から4位に浮上したのがペルーだ。敵地エクアドル戦で後半28分、31分と立て続けにゴールを奪い2点をリード。その直後にDFギレルモ・ラモスがペナルティーエリア内でファウルを犯し2枚目のイエローカードで退場、PKを決められて1点差に詰め寄られたが逃げ切りに成功した。

 前節終了時点で2位のコロンビアは、ホームにブラジルを迎え撃った。前半終了間際にFWネイマールのテクニカルな落としから、MFウィリアンに先制点を許す苦しい展開となったが、後半11分に右サイドのクロスに対してベテランFWラダメル・ファルカオがヘディングシュートを叩き込み同点に追いついた。その後はMFハメス・ロドリゲスのポスト直撃FKなどもあったが勝ち越せず。3位に転落したとはいえ、“1強”状態のセレソン相手のドローは大きな意味を持ちそうだ。

 

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