搾乳を手伝うサッカーチーム「十勝スカイアース」 J参入の先に見据えるものとは

選手は1日2回、6時間搾乳を手伝う

 広大な自然が広がる十勝には、芝生のサッカーコートが50面以上あるそうだ。サッカーを思う存分プレーするには十分過ぎる環境が整っている。そして、農業や酪農が盛んな十勝でプレーする選手は、サッカー選手として他では味わえない体験をすることになる。

「選手はJ2に上がるまでは朝5時から8時頃まで、夕方5時から8時頃まで搾乳を手伝ってもらう。朝3時間、夜3時間働いてもらい、残りは好きなように使ってサッカーに集中してほしいです。もう10、20人くらいは雇用できる体制も整っている。給料もいいし、職も安定しているので、選手は安心してプレーすることができる」

 社会人チームでは午前中を練習に充てた場合、午後は仕事というのが一般的だが、十勝は違う。たしかに朝は早いが、それ以外は自由に使える時間が多く、のびのびと、それでいてサッカーに真剣に取り組める環境が整っている。

 藤川氏は十勝の自然について「本当にヨーロッパのようです」と語る。「環境は最高です。空港から20、30分でホテルもいくらでもあるので、受け入れ態勢もバッチリ。温泉もあるし、グラウンドはいいし、天候は最高だし、ご飯は美味しい」。恵まれた環境でのサッカーに、魅力を感じる選手も増えるだろうと予想している。

 

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