内田はウニオンに欠けていた「最後のピース」 悲願の1部初昇格へ期待される“潤滑油”の働き

左SBペデルセンに移籍の可能性が浮上

 内田獲得がプラスに働くと見られているのは、その潤滑油になりうる最適な選手だからだ。ボールを収め、攻撃のリズムをコントロールし、味方が動きやすいようにサポートをする。相手守備の綻びを見逃さずに、危険なくさびを前線に打ち込むことができる。様々な「経験」に裏打ちされた判断のスピードと最適な選択は、他に類を見ないレベルにあると言っても過言ではない。

 現在、右サイドバックのレギュラーである元オーストリア代表DFクリストファー・トリンメルは、イェンス・ケラー監督から高い評価を受けており、そう簡単にスタメンから外されることはないかもしれない。だが、最近はプレーパフォーマンスが安定していないのも事実だ。また左サイドバックのデンマーク人DFクリスティアン・ペデルセンが移籍する可能性もあることから、どちらかが左サイドバックに回ることも考えられる。

 27日のビーレフェルト戦から始まる、内田のブンデスリーガ2部での挑戦。2012年から14年までシャルケで指導を受けたケラー監督の下で、どれだけ早くチームに順応できるかが注目されている。

【了】

中野吉之伴●文 text by Kichinosuke Nakano

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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