豪州Aリーグが「崩壊の瀬戸際」 酒井宏樹らもプレー、財政難で数十億円の赤字…事態は「危機的」

オークランドFCの酒井宏樹【写真:REX/アフロ】
オークランドFCの酒井宏樹【写真:REX/アフロ】

ESPNが報じる

 オーストラリア1部相当のAリーグが、深刻な財政難に陥っているとスポーツ専門局「ESPN」が報じている。

【PR】日本人選手の活躍を毎節無料で!ABEMAでブンデスリーガ放送中!

 オーストラリア・サッカー協会(FA)からAリーグが独立した形になったのは2020年末だが、そこからの6年は苦難の道のりになってきたとされた。その一端には新型コロナウイルスの深刻な流行による悪影響があるとされたものの、「FOX SPORTS」との高額放映権契約は頓挫し、続くネットワーク10と配信パートナーのパラマウントとの新契約では、シーズンごとの目標視聴数に届かなかったことから収入が一気に目減り。有料配信に移行する試合数が増えたことで広告価値も落ちる負のスパイラルに陥ったとされた。

 その結果、リーグ機構(APL)は「崩壊の瀬戸際にある」とされ、クラブへの分配金削減、大規模な人員削減、主要な戦略プロジェクトの終了とネガティブな話題が連発する。さらに、選手会プロフェッショナル・フットボーラーズ・オーストラリア(PFA)との交渉決裂、審判員によるストライキ、そしてFAによる数百万ドル規模の債権評価減が積み重なり、危機的な状況にあるとされた。

 当初より、分離独立に際してAPLは審判費用、国際移籍金の10%、リーグ加盟金の10%、クラブへの分配金に相当する連帯支払金をFAに支払う契約をしていたが、同局によると2023年から25年にかけ、この債務の大部分を支払っていなかったという。APLそのものは分離独立後、シーズンごとに1000万オーストラリアドル(約11億1000万円)を超える赤字を積み重ね、中でも2023年に6400万豪ドル(約70億9000万円)、2024年に4400万豪ドル(約48億8000万円)の損失を記録したとされた。

 その結果として前述の様々なリストラを行い、一例としてAPLはクラブに毎年分配する金額、2024年の約230万豪ドル(約2億5500万円)から、2025年には50万豪ドル(約5540万円)余りまで大幅な削減を行ったという。

 同局では「APLがまだ破産を申請していないという事実は、少なくとも運営費と差し迫った債務を支払うだけの資金はあることを示唆している」とした一方で、「最大の債権者であるFAが、過去の債務について評価減と条件変更の両方を行ったとされている」ともしている。

 現在オーストラリアでは、元日本代表DF酒井宏樹や同MF長澤和輝らがプレーしている。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)にはニューカッスル・ジェッツが出場してJリーグ勢とも熱戦を繰り広げているが、足下は大きく揺らいでいるようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング