ローマ会長がミランの“自転車操業”を非難 無謀な大型投資に「正気を失っている」

「サラリーが収入に見合うものではない」

 買収資金の用意もおぼつかなかった中国人オーナーが、なぜ大型補強を実現できたのか。そこには、UEFA(欧州サッカー連盟)の設定する「ファイナンシャル・フェアプレー規定」を度外視した無謀な資金計画がそこに存在するという。

 ミランの今季の目標を、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に設定している。それを実現できれば多額の放映権料を手にできるが、放映権収入ではミランを救えないとパロッタ氏は語る。

「彼らはチャンピオンズリーグ出場権獲得のためだと言う。それだけでは十分ではないだろう。彼らのサラリーが収入に見合うものではない。なぜこんなことが起きているのか。セリエAで唯一正気を失っているのが彼らなんだよ。いつか理解できるような大きなマスタープランが存在するかもしれないが、他のチームは少なからず合理的なんだ」

 覇権復活に向けて大きく舵を切ったミランだが、果たして思い通りかつての黄金時代を取り戻すことはできるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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