ライバルに電撃移籍「ブーイングされるかなと」 古巣と初対決…決定機演出の44歳は「すごく新鮮」

今季浦和からベレーザに加入した安藤梢【写真:(C) WE LEAGUE】
今季浦和からベレーザに加入した安藤梢【写真:(C) WE LEAGUE】

安藤梢は今季日テレ・東京ヴェルディベレーザに加入した

 日テレ・東京ヴェルディベレーザは、9月5日のリーグ第3節で三菱重工浦和レッズレディースと対戦した。今季、浦和から移籍加入した44歳のベテランFW安藤梢がスタメン出場し、いきなり決定機を演出するなど見せ場を作った。

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 1982年生まれの安藤は2002年に浦和の前身さいたまレイナスFCに加入してトップカテゴリーにデビュー。その後、浦和に体制が変わった後の2009年までプレーし、2回の得点王などの実績を残してドイツへ移籍した。11年の女子ワールドカップ(W杯)優勝にもなでしこジャパンの一員として貢献し、女子UEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇も果たした。17年に帰国して浦和に再加入し、2022-23シーズンにはWEリーグのMVPを受賞。昨季までプレーしたが、今季に向けてベレーザへと移籍していた。

 長年の所属クラブを相手にした古巣対決となった安藤は、前半3分にロングボールに抜け出すとMF塩越柚歩に丁寧なラストパスを供給してビッグチャンスを演出。塩越のシュートが阻まれゴールとはならなかったが、抜け出す際には、なでしこジャパンDF高橋はなを駆け引きで外して鋭い加速で振り切った。自身も「自分が裏へ抜けるところや、駆け引きの部分は、出場したら出していきたいと思っていました」と話していた。

 安藤は1-3のビハインドを背負ったハーフタイムにMF猶本光との交代で退き、そのままのスコアで敗戦。「自分が先発で出て貢献したいという気持ちで臨んだんですけど、少し残念な前半だったと思います」としたものの、古巣対決には特別なものがあったという。

「スタジアムでも、いつもならこっちへ行くというところが反対だったりして、いつもとは違う雰囲気がありました。サポーターの方々がどのような反応をするのかなと思いましたし、ブーイングされるのかなと思ったりもしました。でも、温かく迎えてくれました。レッズのユニフォームを着ながら、緑の40番のユニフォームを掲げてくれる方もいました。やはりうれしかったですし、温かいものを感じました。クラブの方々に会っても、選手やスタッフが温かく話し掛けてくれました。自分としては楽しめた一日だったと思います」

 そして、7月に44歳の誕生日を迎えたタイミングでの移籍について「今、挑戦していることがすごく楽しいです。新しいチームに入り、その中で自分も認められていかなければいけないので、すごく新鮮な気持ちです。サッカーのスタイルも違うので、その中へ自分が融合していくというところです。今日は勝てなかったですけど、自分としては試合に出られて、課題も見つかってきました。これからもっと自分も、チームも良くしていきたいという気持ちでいます」と、まだまだ新鮮さとチャレンジ精神を失っていないことを表現していた。

 出身の筑波大学で助教を務めるなど、日本女子サッカー界きっての文武両道を地でいく人物としても知られる。浦和時代から安藤を慕う選手は多く、居残り練習は「安藤塾」とも呼ばれていた。プレーでもまだまだ健在さを見せるベテランが、新たな挑戦となるクラブでどのような影響力を発揮するのかも注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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