優勝候補との大一番で見せた“進化”「厚みを持って」 湧き出る攻撃…指揮官自信「誰かに頼るのではなく」

浦和レディースは日テレ・ベレーザに3-1で勝利【写真:(C) WE LEAGUE】
浦和レディースは日テレ・ベレーザに3-1で勝利【写真:(C) WE LEAGUE】

浦和レディースは日テレ・ベレーザに3-1で勝利した

 三菱重工浦和レッズレディースは、9月5日のリーグ第3節で日テレ・東京ヴェルディベレーザとの優勝候補対決に臨み、3-1で快勝した。リーグ唯一の3連勝となりスタートダッシュに成功したチームは、攻撃の厚みとゴール前の迫力で相手を上回った。

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 互いに2連勝で迎えた直接対決は、前半4分にFWサンシャイン・フォンテスのシュートがゴールポストに当たった跳ね返りをFW榊原琴乃が押し込んで浦和が先制。さらに前半28分には、左サイドで初スタメンの今季加入FW大西若菜が縦に突破するとファーサイドに浮かせたシュートで追加点。「琴乃がファーにいたことは分かっていましたが、ゴールキーパーがニアを警戒していたので。もしバーなどに当たったとしても、琴乃が詰めていることは分かっていました。そういうことも想定した中でのシュートだった」という技ありの一撃で移籍後の初ゴールになった。

 さらに前半37分にはフォンテスの巧みなキープから大西が抜け出し、中央への折り返しをMF伊藤美紀が押し込んだ。どのゴールシーンも最終的にボールはベレーザのゴール前を横切るような軌道で飛んできたが、ペナルティーエリア内に浦和の選手たちが4人、5人と入ってくる厚みがあった。

 ベレーザは前半39分にFW氏原里穂菜が豪快な左足シュートを決めて1点を返す。後半はMF猶本光を前線に送り込み、MF塩越柚歩らと高い位置でボールを持つ時間が増えたものの、ゴール前で迫力を出し切れずにノーゴールに終わった。

 ベレーザの楠瀬直木監督は「通用したところも多くありますけど、今こそ、あの守備をこじ開けられるものを身につけていきたい」と言及。「例えばニアに走り込む選手がいれば高橋はな選手を引っ張り出し、その奥へもう一人入ることができたかもしれない。組み立てるタイプの選手が多かったという部分もあります。最後に入っていくことが重要だと、こちらも感じました」と、負傷者やU-20女子ワールドカップ(W杯)選出で台所事情が苦しい中での課題に触れた。

 塩越もまた「ゴール前に入る人数は、相手のほうが多かったかなと思います」として、「相手の得点シーンに関しても多くの人数をかけていたからこそ、こぼれ球を詰められた場面があったと思います。自分たちの攻撃に関しては、少し人数が足りないという印象がありました」と、その違いについて実感を話していた。

 一方の浦和は、これでフィールドプレーヤーの移籍加入選手がすでに3試合で全員ゴールを決めた。3点目を決めた伊藤は「強度も高く、球際にも強く行けていたと思います。その勢いがゴールにつながっていましたし、ゴール前では厚みを持って攻撃できていたと思います」と充実感のあるコメント。キープ力のあるフォンテスを中盤が追い越す攻撃が機能性を高めた。

 浦和の堀孝史監督は「誰か一人に頼るのではなく、チーム全体で得点できている部分があると思います」としたうえで、「一人の選手が何点も取っているのではなく、何人かの選手が得点しています。今後も18人のメンバーの中で、先発した選手が取ったり、途中出場した選手が取ったり、ポジションでも前の選手が取ったり、後ろの選手が取ったりすることを目指しています」と、3試合で9得点とここまでリーグトップに立つ得点力について話していた。

 WEリーグ初代得点王のFW菅澤優衣香や、現在はイングランドでプレーするFW清家貴子、昨季に15得点して今季ドイツのブレーメンへ移籍したFW島田芽依ら、得点力のあるエースを輩出してきた浦和だが、今季は少し様子が違いそうだ。このまま得点力を維持しながらリーグ首位を走っていくのか注目される。

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