クラブ記録更新も…1G1Aの裏で「自分何やってんだろう」 17歳の葛藤「めちゃくちゃ悔しかった

デビュー戦でゴールを決めた長南開史【写真:アフロ】
デビュー戦でゴールを決めた長南開史【写真:アフロ】

17歳の長南開史がデビュー戦で1ゴール1アシストの活躍

 柏レイソルは8月26日、天皇杯2回戦で専修大学と対戦し、2-1で勝利した。この試合でMF長南開史がトップチームデビューを飾り、1ゴール1アシストの活躍。試合後に「どこかでチャンスが来るって常に信じてやってきてよかった」と心境を明かした。

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 柏のファン・サポーターが待ちに待った瞬間だった。試合前のメンバー発表ではこの日1番の大喝采。長南がスタメンに名を連ね、クラブの最年少出場記録を「17歳4か月19日」に更新した。

「まずは嬉しいっていうのと、やっぱ去年プロになってから出れない期間が多くて。まあ多かったですけど、やっぱ諦めずにこう、コツコツ準備し続けてきたのが今日の(結果に)繋がったのかなと思います」

 スタメン出場だけでなく、前半33分にMF瀬川祐輔のゴールをアシストし、同アディショナルタイムにはゴールも決めた。「ゆっくり見えました」。目の前にこぼれてきたボールを冷静に右足で叩いた。

「ゴールのシーンは、馬場(晴也)選手が中に入ってきて、そっちに敵が集まってきて。自分がフリーの状態でボールがたまたま来て、結構落ち着いてシュート打てたかなと思います」

 2025年4月25日にプロ契約を締結してから488日。デビュー戦でゴールを決めた裏には、秘めた思いがあった。同世代のMF北原槙(藤枝MYFC)、MF三井寺眞(横浜F・マリノス)らの活躍に「めちゃくちゃ悔しかった」と本音をこぼした。

「刺激はめちゃくちゃあるし、マキは一緒にやってて仲良いですけど。三井寺眞くんも点取ったりしてるの見ると、めちゃくちゃ悔しかったし。『自分何やってんだろう』と思ったりしました。焦る気持ちももちろんあったけど、自分が出た時に何ができるかっていうのは常に考えてました」

 地道にコツコツと歩んできた。開幕前の網走キャンプでは手応えをつかめず、柏に帰ってきてからも数週間は引きずった。それでも、普段の練習やトレーニングマッチできっかけを掴み、徐々に自分の良さを発揮していった。

「仕掛ける部分でも、課題のところがチャレンジできてた部分もあったし。運び切るとか。あとは技術的なミスも減らしていけた。それで徐々に序列も上がっていったのかなという感じはします」

 リカルド・ロドリゲス監督も「最終的には勝利につながる2点目を決め、アシストできたところも高く評価できます」と評価。「高校2年生の二人が今日デビューできたことは、我々にとって、自分たちだけでなくアカデミーにとっても、とても意味のあるデビューだった」と話し、長南とMF五十嵐陵の2人を評価した。

 試合前にリカルド監督から伝えられた「数字にこだわれ」に一発回答してみせた。なかなかメンバーに食い込めない日々を振り返りながら、ようやくスタートラインに立った。

「イライラしたりももちろんしたし、『なんでだ』と思う気持ちもあったんですけど。連戦もあるし、どこかでチャンスはくると。コンディションは悪くなかったんで。どこかでチャンスが来るって常に信じてやってきてよかった」

 最年少出場記録は後半38分から途中出場した五十嵐に更新されてしまったが、最年少ゴール記録は長南のものになった。取材の最後には、「ゴール記録は俺ですよね?(笑)」と、高校生らしい一面を見せ、充実した表情でスタジアムを後にした。

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