日本代表の葛藤「選択肢はいろいろあった」 欧州残留の理由…35歳でも「成長できる」

シント=トロイデンの谷口彰悟「どうしようかといろいろ考えました」
ベルギー1部シント=トロイデンVVは現地時間8月17日、2026-27シーズン始動記者会見を行った。DF谷口彰悟、MF石渡ネルソン、MF荒木遼太郎が、現地からオンラインで出席。北中米ワールドカップ(W杯)から1か月後に再契約を結んだ谷口は、「もう1回、ここで戦おうという気持ちになりました」と語った。
昨シーズンでシント=トロイデンとの契約が切れていた谷口は、日本代表の主力として北中米W杯の3試合に出場。現地時間6月29日のブラジル戦に敗れた後、「どうしようかといろいろ考えました」と今後について熟考していたという。そして、1か月後の7月28日にシント=トロイデンとの再契約が発表された。
「シント=トロイデンが今シーズン、ヨーロッパのコンペティションに参加できる権利を持っている。去年自分も戦ってその権利を獲得したというところで、ヨーロッパの舞台でもう1回やりたいという思いになったのと、シント=トロイデンとしても大きな挑戦の年になると思ったので、そこに貢献できるように」
再契約の経緯を、このように明かした谷口。「そして、自分自身もヨーロッパの大会はもちろん初めての経験になるので、そういった意味でまだまだ成長できる可能性というものを感じて。もう1回、ここで戦おうという気持ちになりました」。ELまたはECLへの出場権を持つことが、決断を後押ししたという。
2024年11月に左足アキレス腱断裂の大怪我を負いながら復活し、北中米W杯では主力を務めた谷口。「ワールドカップにすべてをかけていたので、そこが終わってしまった喪失感というか、そういうものはすごくありました」。今シーズンの開幕が近づいてはいたが、決断までに時間を要したのは当然だった。
「なかなか次を考えられない、そういう期間はあったんですけど、徐々に考え出して。自分のなかでも選択肢はいろいろあったんですけど、一番は自分がどうしたいのか、何をやりたいのかというところを自分に素直になって考えてみたときに、まだまだヨーロッパでやれることがあるのではないかなというところ」
7月15日で35歳を迎えたが、「まだまだできるなという手応えも感じているし、まだまだチームの力になれる」と谷口。ベテランと呼ばれる年齢となっても、「まだ得るもの、成長できるものがあるのではないかという、そこに魅力を感じたというところがひとつ大きな決め手になりました」と理由を明かした。
一方、シント=トロイデンのような規模のクラブにとって、リーグ戦と欧州大会の両立は簡単ではない。「相当ハードになると思うし、相当覚悟を持って臨まないと、チームも個人も簡単に崩れやすいシチュエーションではあると思うので、そのなかでどう結果を残していけるかというのはすごく楽しみ」と語る。
「僕自身もそうだけど若い選手にとってもこのヨーロッパのコンペティションに出ることの意味というか、注目度は間違いなく高いと思うので、そこで結果を残すと自分のサッカー人生を変えられる。それくらいのチャンスだと思って戦ってほしいし、そういう野心溢れる、そういう雰囲気を持ちながら戦いたい」
そんなシント=トロイデンのELプレーオフの対戦相手は、キプロス1部オモニアに決定。現地時間8月20日にファーストレグが行われる。「自分がしっかり貢献できるように、今シーズンはメンタルもフィジカルもしっかり整えて戦っていきたいなと今は思っています」と意気込む谷口が、EL本戦出場へと導く。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)






















