164センチの10番日本人は「最も期待されている」 絶妙アシストを代表OB絶賛「真骨頂です」

【専門家の目|太田宏介】スパルタ・ロッテルダムMF三戸舜介が今季初アシスト
オランダ1部スパルタ・ロッテルダムは現地時間8月14日、リーグ第2節でテルスターと対戦し、3-1で勝利を収めた。この試合でスパルタMF三戸舜介が独走ドリブルからアシストを記録し、チームの勝利に貢献した。元日本代表DF太田宏介氏は三戸が見せた真骨頂のプレーと、さらなる高みへ飛躍するための「条件」について語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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新シーズンで「背番号10」を背負う23歳が魅せた。1-0で迎えた後半8分、左サイドのタッチライン際でパスを受けると、反転ターンでDFを抜き去り、そのままドリブルを開始。ボックス内まで運ぶと、最後はカットインから繊細なラストパスでFWノックヴィ・トリッソンのゴールをお膳立てした。
「あのアシストの場面で見せたファーストタッチでのターンこそ、三戸選手の真骨頂です。体格の大きな欧州のDFに対して、小柄さを活かして狭いエリアで懐に入るターンができる。あそこで一つターンして高い位置までボールを運んでくれるだけで、一気に局面を変えられる。あれだけの打開力を持った選手は多くありません」とスピードに乗った縦への仕掛けだけでなく、相手の意図を削ぐ「ファーストタッチ」の精度を絶賛する。
スパルタで4シーズン目を迎える三戸だが、移籍当初は途中出場が多く、試合のペースを掴むのに苦しむ時期もあった。かつては同タイプで左サイドを主戦場としていた斉藤光毅らの存在もあり、序列争いは決して容易ではなかった。しかし、与えられた短い時間で着実に結果を残し、今やチームの攻撃を背負う中心選手へと登りつめた。
「僕がいた頃のスパルタから考えるとチームも順位を上げて良い戦いをしていますし、その中で三戸選手が背番号10を背負って引っ張っているのは誇らしいですね。最初は苦戦していましたが、限られたチャンスで少しずつ信頼を勝ち取ってスタメンを掴んだ。今やクラブにとっても最も期待されている選手の一人です」と、太田氏はその成長速度に目を細める。
スパルタは「若い才能を育てるクラブ」としてのビジネスモデルが確立されている。その先の5大リーグなど)へ駆け上がるために、太田氏は「明確な数字」の重要性を強調する。
「スパルタは若い選手を育てて移籍させるサイクルが非常にはっきりしているチームです。彼が冬や来夏にさらに上のクラブへステップアップするためには、得点とアシストで二桁に近い数字を残せるかが勝負になります。抜き際でやれることが多い選手なので、周りのレベルが上がればさらに生きるはず。怪我に気をつけて数字を伸ばしていけば、一気に次のステージが見えてきます」
来月には24歳を迎え、日本代表の左サイド争いにも本格的に食い込もうとしている三戸舜介。背番号10に相応しい圧巻のパフォーマンスで結果を残し続ければ、5大リーグ移籍も見えてくる。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。





















