上田綺世に「これ以上求めるのは酷」 オランダで無双…元日本代表が本音「5大リーグで」

フェイエノールトの上田綺世【写真:Pro Shots/アフロ】
フェイエノールトの上田綺世【写真:Pro Shots/アフロ】

【専門家の目|太田宏介】上田綺世が1ゴール1アシストを記録

 オランダ1部フェイエノールトは現地時間8月16日、リーグ第2節でゴー・アヘッドと対戦し2-2のドローで終わった。この試合で1ゴール1アシストを記録したフェイエノールトの日本代表FW上田綺世について、元同代表DF太田宏介氏はオランダの地で魅せる圧倒的な「貫禄」と、次なるステージへの期待を熱く語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 エースが格の違いを見せつけた。昨季リーグ戦31試合25ゴールをマークし、2位に8ゴール差をつけて得点王に輝いた上田は、今季も赤と白の伝統あるユニフォームを纏い、ホームの熱狂的なスタジアムで当たり前のように結果を残してる。

「あのスタジアムでゴールを奪う姿が、本当に板についてきましたよね。昨シーズンもあれだけ点を取って、新シーズンになっても目の前の試合で当たり前に結果を残し続ける。ゴールエリアでの怖さや凄みは、ここ半年から1年でさらに増していると感じます。相手に時間と空間を与えたら、もうこのエールディヴィジでは敵がいないんじゃないでしょうか」と、太田氏はその姿にストライカーとしての大きな成長を感じ取っている。

 ファンやチームメイトにとっても上田がゴールを決めることは驚きではなく、もはや確信に近いものとなっている。その姿には、すでにリーグを代表するストライカーとしての圧倒的な貫禄が漂っている。

 太田氏が特に唸ったのは、ゴー・アヘッド戦で見せたゴールの内容。決してチームとして完璧に崩したわけではない局面から、上田はネットを揺らしてみせた。

「あのシーンは相手の人数もゴール前に揃っていましたし、クロスもピンポイントでスピードに乗った完璧なボールというわけではありませんでした。それでも、少しポジションを膨らませて空間を作り、ふわっとしたボールに合わせてきっちり決め切ってしまう。元DF目線で見ても、何もない局面からあれをやられたら守るのは本当に難しい。普通のFWの領域を超えています」

 守備側からすれば、危険なエリアに入らせないよう対策を講じていても、一瞬の立ち位置やタイミングだけでゴールを陥れられてしまう。この”理不尽さ”こそが、上田の真骨頂と言える。

 そんな上田には昨季終盤から、今夏での移籍の噂があるものの、まだ具体的な話は出ておらず、進んでいる様子はない。それでも移籍市場の終盤を迎えるなか、上田はこれ以上ないアピールを果たした。

「彼はもう、オランダでやるべきことをすべてやっていると思います。これ以上のプレーを求めるのが酷なレベルです。だからこそ、もう一個高いレベル、5大リーグでプレーする姿が見たいですね」と、フェイエノールト移籍以降、その成長をずっと追い続けてきたという太田氏は、一人のファンとしての本音を明かした。

 巡り合わせやタイミングに左右される移籍市場だが、上田が残してきた数字と成長の証は紛れもない事実だ。日本のエースが、欧州最高峰の舞台で躍動する日はそう遠くないかもしれない。

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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