イタリア代表に「真の危機」 新監督選定が白紙…現地報道、TDに「職を辞する可能性」が浮上

アンドレア・ピルロ氏の就任が白紙に【写真:Maurizio Borsari/アフロ】
アンドレア・ピルロ氏の就任が白紙に【写真:Maurizio Borsari/アフロ】

イタリアメディアが報じる

 元イタリア代表で2006年ドイツワールドカップ(W杯)優勝メンバーのアンドレア・ピルロ氏はイタリア代表の次期監督就任が濃厚と見られていたが、ロシア企業との関係が明るみになったことから、急きょ白紙撤回となった。新指揮官の選定が難航しているなか、イタリアサッカー界が直面しているさらなる危機を、イタリアサッカー情報サイト「フットボール・イタリア」が報じた。

 イタリアは北中米W杯の欧州予選でプレーオフに進むも、ボスニア・ヘルツェゴビナに敗れて出場権獲得を逃した。これで2018年のロシアW杯から3大会連続で予選敗退。2006年ドイツ大会で通算4度目の優勝を果たした強豪国がかつてない低迷期に陥っている。

 欧州予選の後に退任したジェンナーロ・ガットゥーゾ前監督の後任選びも難航している。イタリアサッカー連盟のテクニカルディレクターを務めるパオロ・マルディーニ氏が希望した前マンチェスター・シティ監督のペップ・グアルディオラ氏の招聘は叶わず、その後に浮上したピルロ氏の就任が確実と見られていた。

 しかし、事態は急転直下の展開を迎える。ピルロ氏は今年5月に、イベントでイタリアと政治関係が悪化しているロシアを訪問したことが物議を醸していたことに加え、ロシアのベッティング企業「Fonbet」のアンバサダーを務めていることが問題視されていることなどから、就任に向けた交渉が破談したとされる。

 ピルロ氏は自身のSNSで「(ロシア企業との)協力関係は、私がアラブ首長国連邦での仕事の際に生じたものであり、商業的かつスポーツ的なものに限られています」と政治的な意味合いがないと強調した。しかし「フットボール・イタリア」は「正式に候補から外れたわけではないが、現時点で今回の騒動による逆風を跳ね除けるのは極めて困難な状況だ」とピルロ氏の監督就任の可能性は低いと報じた。

 さらに今後の展開次第ではイタリアサッカー連盟にはさらなる困難が待っているようだ。記事では「真の危機は、テクニカルディレクターのマルディーニが自身の望む監督を招聘することができなかった場合に職を辞する可能性があることだ」と指摘されている。マルディーニ氏は今月、アドバイザーのレオナルド氏とともにこの要職に就いたばかりだが、監督選び失敗すれば、早々にその座から離れる可能性があるという。

 復権を期して心機一転を図るイタリアだが、出だしから前途多難の予感だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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