FIFAの“約束反故”に海外非難「裏切る」 決勝で規則破り…最悪のピッチ惨状にも苦言「忘れていた」

スペインがアルゼンチンを破り、4大会ぶり2度目のW杯制覇
全104試合の熱戦が行われたFIFA北中米ワールドカップ(W杯)は、現地時間7月19日に行われたアルゼンチンとスペインの決勝に決着がつき、幕を閉じた。延長戦の末にスペインが1-0でアルゼンチンに勝利し、2010年大会以来2度目の優勝を成し遂げたが、大会を主催する国際サッカー連盟(FIFA)への不信感の募る大会にもなった。
決勝では、上限15分と競技規則で決まっているハーフタイムを延長し、スーパーボウル風の盛大なハーフタイムショーを開催。これに対して英紙「メトロ」は、「FIFAがW杯のハーフタイムショーでスペインとアルゼンチンを裏切る」と、約束を反故にしたと報じた。
大会前から今大会の決勝は、ハーフタイムが長くなると言われていた。実際に決勝が近づくと、あらためてこの問題が取り沙汰されて多くの批判的な声が上がった。そうしたなか、FIFAは、スペインサッカー連盟とアルゼンチンサッカー協会に接触し、ハーフタイムを通常より2分だけ長い17分に収めると伝えたという。
記事によると「FIFAは、ピッチ上でのステージの設営と撤去に6分間を充て、ショー自体は11分間の枠に短縮すると述べていた。しかし、メットライフ・スタジアムにおけるハーフタイムの休憩時間は、前半終了のホイッスルから後半開始まで合計27分24秒に及び、FIFAがスペインとアルゼンチンに対して約束していた時間を大幅に超過する結果となった」と、実際の出来事を報じ、「『OPTA』の投影によると、ハーフタイムショーの時間は、前半のアクチュアルプレーイングタイムよりも、わずか2分短いだけだった」と、皮肉をたっぷりに伝えている。
そして「W杯決勝史上初めて、スーパーボウルの着想を得たハーフタイムショーが開催され、マドンナ、ジャスティン・ビーバー、シャキーラ、バーナ・ボーイ、BTSが出演した。ブラジル代表としてW杯優勝経験のあるロナウドとロナウジーニョも、マドンナのオープニング曲の最中にサプライズ登場した。しかし、この長時間に及ぶショーは、競技規則で認められる15分を超過するものだった」とし、昨年のクラブW杯の決勝に続き、FIFAが競技規則を自ら破る演出をすることへ疑問を投げかけた。
また、スペイン紙「マルカ」は、「コンサートやハリウッド俳優の演出に気を取られるあまり、FIFAはピッチのことを忘れていた。ピッチの状態は悲惨なもので、W杯の決勝を行うにはあまりにお粗末だった。ボールの転がりは遅く、表面はデコボコ。ブラジルもフランスも不満を漏らしていたが、その影響を最も被ったのはスペインだった。この芝の状態は、攻撃を組み立てるチームよりも、相手のプレーを破壊することに重きを置くチーム(この場合はアルゼンチン)に明らかに有利に働いた。スペインは最善を尽くして対応し、繰り返しピッチへの散水を求めた。しかし、数多くの歌やステージ設営が行われていたため、適切な散水を行うことは不可能だった」と、競技や選手への配慮を欠く決定がなされていたと報じている。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















