”政治的横断幕”で制裁の危機 韓国MFは出場停止、表彰式で除外…スペイン紙指摘「調査が行われる」

アルゼンチン代表が掲げた横断幕が物議【写真:ロイター】
アルゼンチン代表が掲げた横断幕が物議【写真:ロイター】

FIFAはスタジアム内での政治的メッセージを禁止している

 アルゼンチン代表は現地時間7月15日、国際舞台での出来事を巡って処分危機に直面している。スペイン紙「アス」は「決勝に出場できない可能性さえある」と言及し、過去に韓国が処分された例を出しつつ、アルゼンチン選手たちが掲げた政治的メッセージを含む横断幕によって、制裁を受ける可能性があると伝えた。

 事端となったのは、アルゼンチンの複数の選手が決勝進出を決めたあとに掲げた、マルビナス諸島(フォークランド諸島)に関する政治的なメッセージが記された横断幕だ。FIFAの規律コードおよび国際サッカー評議会(IFAB)のルールではピッチやスタジアム内での政治的メッセージの提示は厳格に禁止されており、過去の事例から決勝戦の選手起用に影響が及ぶ懸念が浮上している。

 同紙は明確な前例として、ロンドン五輪に出場した韓国代表のパク・ジョンウのケースを紹介した。朴は日本代表との3位決定戦の後に、竹島(韓国名・独島)の領有権を主張する言葉が書かれたプラカードを掲げたことで、FIFAから2試合の出場停止処分を科された。さらにメダル授与式への出席から除外され、他のチームメイトとは異なり銅メダルを受け取ることができなかった。

 アルゼンチンサッカー協会(AFA)は2014年にも「マルビナスはアルゼンチン領」と書かれた横断幕を掲げたことで罰金処分を受けている。今回の件について「アス」紙は「原則としてFIFAによる調査が引き起こされることになる」と指摘。協会への罰金処分は確実視される一方で、多くの選手が横断幕に関わっていることや時間の制約があるため、選手個人への処分については不確実な面もあると言及した。

 また、別の前例として2024年に欧州選手権(ユーロ)を制したスペイン代表のロドリとアルバロ・モラタが、祝勝会で「ジブラルタルはスペインのもの」と歌ったことでUEFAからネーションズリーグ1試合の出場停止処分を受けた事例も紹介された。これは「一般的行動原則の不履行、良識ある行動の基本ルールの違反、スポーツイベントの非スポーツ的表現への利用」に基づいた制裁であり、今回のアルゼンチンのケースと酷似しているという。厳しい処分が下されるのか、今後の動向に関心が集まる。

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