トランプ大統領が異例の非難「非常に怪しい」 渦中の主審が沈黙破る「この夢を生きることを許してくれて感謝」

バログンの退場処分撤回を巡り、トランプ大統領から名指しで非難を浴びる
FIFA北中米ワールドカップ(W杯)でアメリカ代表FWフォラリン・バログンへのレッドカード判定を巡り、ドナルド・トランプ米大統領らから激しい非難を浴びたブラジル人主審のラファエル・クラウス氏が沈黙を破った。米放送局「ESPN」ブラジル版は現地時間7月14日、渦中のクラウス氏が自身のSNSで発信したメッセージについて報じ、波紋が広がる騒動の裏側を伝えている。
騒動の引き金となったのは、決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)のアメリカ代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の一戦だった。この試合でクラウス氏は相手選手へのタックルを行ったバログンに対し、一発退場のレッドカードを提示。これによりバログンの次戦は自動的に出場停止処分となるはずだった。
しかし、アメリカサッカー連盟の上訴を受けたFIFAがこの処分を取り消す決定を下した。さらにトランプ大統領が、FIFAに対して処分撤回を直接働きかけたことを公表。クラウス氏の過去の判定を「非常に怪しい」と公に非難したことで大きな物議を醸していた。渦中の人物となったクラウス氏は、大統領からの直接的な非難に対して正面からの反論は行わず、自身のSNSで「もう一度、この夢を生きることを許してくれた神に深く感謝している」などと、周囲への感謝を綴るに留めている。
クラウス氏は自身が代表する組織への感謝や、心の支えとなった家族への思いを強調したうえで、「喜びの瞬間だけでなく、挑戦の時にも、時間を作ってメッセージを送ってくれたすべての人に感謝したい。本当にありがとう!」と、 困難な時期に届いた多くの励ましについて言及した。
トランプ大統領からの強い圧力を受ける一方で、クラウス氏に対する組織的なバックアップは揺らいでいない。FIFAは引き続きクラウス氏への信頼を維持しているほか、ブラジルサッカー連盟(CBF)やサンパウロ州サッカー連盟(FPF)も、これまでの国際的な実績やキャリアにおける信頼性を引き合いに出し、公式にプロの主審としての資質を擁護する声明を発表している。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















