ミランの伊代表DFにユーベから衝撃の安値オファー 足下を見られている理由とは?

24歳デ・シリオ獲得に対して、ユーベが提示した移籍金はわずか7億5000万円

 ACミランのイタリア代表DFマッティア・デ・シリオは、この移籍市場の期間中にイタリア王者ユベントスへの移籍が濃厚と報じられているが、ユベントスが衝撃的な安値オファーを送ったことが明らかになった。イタリアメディア「スポーツ・イタリア」が報じている。

 24歳のデ・シリオはミランの下部組織出身で、1年前の欧州選手権では名門チームから唯一のイタリア代表選手として選出された下部組織の星で、凋落の名門の中で旗頭になり得る存在だった。ところが、1-2で敗れた4月23日のエンポリ戦後に途中交代を命じられたデ・シリオにはブーイングが浴びせられ、本拠地サン・シーロから両親とともに帰宅しようとした際、ユベントス移籍報道に激怒したサポーターに車を囲まれ、両親とともに罵声を浴びるなどの被害を受けた。

 こうしてミランから完全に心が離れてしまったデ・シリオは移籍志願をしているが、残り契約期間が1年のサイドバックに対してユベントスが提示した移籍金はわずか600万ユーロ(約7億5000万円)だという。レアル・マドリードのブラジル代表DFダニーロやマンチェスター・ユナイテッドのイタリア代表DFマッテオ・ダルミアンに対しては2000万ユーロ(約25億円)以上のラインで交渉していると報じられているなか、衝撃的な安値オファーとなった。

 完全に足元を見られているミランだが、少なくとも移籍金1200万ユーロ(約15億円)と2倍の金額を求めているという。しかし、他選手との交渉もチラつかされながら、クラブから完全に心が離れて契約が残り1年の選手という意味では、ミランはかなり分が悪い。

 ポルトガル代表FWアンドレ・シウバやトルコ代表MFハカン・チャルハノールの獲得などミランは移籍市場での話題を大きく呼んでいるが、下部組織から育った逸材に関してはあまりにも厳しい交渉を強いられている模様だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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