森保監督が作り上げた「誰が出ても」 スタメン4人変更の大胆策…“鬼門”の2戦目勝利の舞台裏

チュニジアを4-0で圧倒した
日本代表は現地時間6月20日、メキシコ・モンテレイのエスタディオ・モンテレイで、北中米ワールドカップ(W杯)第2戦でチュニジアと対戦し、4-0で下した。W杯通算1000試合目となるメモリアルな一戦で勝利し、決勝トーナメント進出へ前進した。これまで鬼門となってきた第2戦を勝利できた裏には、カタール大会からの教訓があった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎)
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4年前と同じようで、同じではなかった。2-2で互角の勝負を繰り広げた初戦のオランダ戦から、大胆にもスタメンを4人変更。圧勝に導いた森保一監督は「今のチーム状況を見て、今日の試合に挑むメンバーとしてベストな先発かなと選ばせてもらいました」と明かした。
これまで2戦目は“鬼門”となっていた。日本代表が出場した過去7大会で1勝3分3敗と大きく負け越し。勝利したのは2002年日韓大会のロシア戦以来、実に24年ぶりだった。
前回のカタールW杯では逆転勝利を挙げたドイツ戦からスタメンを5人変更してコスタリカ戦に臨んだ。「強度の高いドイツ戦で思った以上に疲れていた」。今回より短い中3日だったこともあり、スタメンを変更せざるをえなかった。だがドイツ戦の勢いが途絶えたことにより、“失敗”と捉えられることもあった。
このコスタリカ戦を教訓に、4年間で「誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能する」ことをテーマにチームを作ってきた。選手たちには欧州の5大リーグをはじめ、より高いステージで戦うことを求めてきた。競争力を持ちつつ、チームの底上げを図ってきた。
今回の26人のメンバーには、負傷で三笘薫や南野拓実を選べなかった。オランダ戦の後には久保建英が左膝を負傷し、チュニジア戦はベンチ外となった。それでも個に依存する戦い方ではなく、チーム全員で「いい守備からいい攻撃」を徹底してきた。1人1人がレベルアップしたからこそ、チームの総合力は4年前のコスタリカ戦よりも大きくなった。
選手たちが最大限のパフォーマンスを発揮できるための準備もしてきた。これまでグループステージの試合と試合の間は、中4日が基本だった。だが今大会は出場チームが32から48に拡大。1戦目と2戦目の間が中5日と日程に余裕ができたことから、オランダ戦の2日後の16日を完全オフにした。これは昨年12月の組み合わせ抽選会でスケジュールが決まった時から、設定していたという。前回大会で初戦の疲労を経験していたからこそ、心身を“リセット”し、しっかり2戦目に全力を注ぐことができた。
後半にはDF鈴木淳之介やFW後藤啓介ら初出場の4人をピッチに送り出した。これでフィールドプレーヤーはDF長友佑都と体調不良でベンチ外となったFW町野修斗を除き、全員出場させた。「選手と共に日本の歴史の積み上げをする、歴史を変えていくという部分では、もっともっとチャレンジして、日本の成長をより多くの方々に感じていただけるように結果を出していきたい」と指揮官。チーム一丸で“鬼門”を突破した森保ジャパンが、さらなる高みを目指していく。
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)














