吉田麻也が再招集された“3つの理由” 森保Jのラストピース…唯一無二の役割「評価していただいた」

吉田麻也がキャンプ3日目から再合流
日本代表DF吉田麻也が現地時間6月5日、メキシコ・モンテレイで行われている北中米ワールドカップ(W杯)事前キャンプに合流した。吉田はサポートプレーヤーとして今大会に同行。急遽の再招集で、自宅には2日しか滞在できないほどドタバタ合流だった。5月31日の壮行試合・アイスランド戦では花道で送り出されたばかり。37歳の前キャプテンが再び森保ジャパンに“加わった”3つの理由を紐解く。
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雨が降り注ぎ、気温26度と涼しさを感じるモンテレイ。合宿3日目から合流した吉田は、一瞬でチームの輪に溶け込んだ。5月31日に国立競技場で行われたアイスランド戦では、限定招集の形で14分間出場。3年半ぶりの復帰戦でハイパフォーマンスを披露した。国内での合宿でさすがのリーダーシップを発揮。自身も「先週の合宿での自分の取り組み方を評価していただいたんじゃないかなと思います」と“再招集”の理由を分析した。そのなかで、森保ジャパンのラストピースとなった訳が3つある。
1.米国・メキシコに精通
2023年8月から米メジャーリーグサッカー(MLS)のLAギャラクシーでプレー。土地勘だけでなく、アメリカ、メキシコで起こる天候の変化やイレギュラーな事項も知り尽くしている。今回も、実際にキャンプインしてから芝の状態が悪く、練習場を変更したり、視察時よりも気温が低かったりなど、ハプニングが続出。それでも、吉田は「そういうアンコンフォータブルなところもブレずに、動じずに、図太くやるべきだと思う。北中米でやるとなると、そういうイレギュラーなことも起こり得るし、移動も長い。それは僕もMLSで存分に経験している。バタバタしないことは大事」と指摘した。だからこそ、本大会でチームを落ち着かせられる。「アメリカに来れば、自分の経験はより活きると思っている。日本以上に、自分のピッチ外での役割が増えるんじゃないかな」。吉田の経験値の高さは1つの武器だ。
2.2014年ブラジルW杯を経験
事前キャンプ地のモンテレイは暑熱順化が最大のテーマとして選定された。だが実際は降雨の影響で気温20度台の日も。かつてベースキャンプ地が涼しく、コンディション調整が困難を極めたブラジルW杯を彷彿とさせる。それでも、吉田は「天気は難しい。どんなに視察していいと思っていても、こういうことも起こり得る。(初戦と3戦目の会場)ダラスだってハリケーンで飛行機が飛ばなくなることだってあり得る。大事なのは、今ある手札の中で、どうやって自分たちがいい状態を作っていくか」。ブラジルW杯の経験を伝えながら、最大値を引き出す。
また、目標を「優勝」に設定している点もブラジルW杯と同じ。無念のグループステージ敗退となった同大会から雰囲気作りなど、学ぶ点は多い。
「14年の時は、本田(圭佑)さんを筆頭に、そういう発言をまずして、それに自分たちがついていく感じでした。でも今は、いろんな選手がいろんな経験をして、また違った形での発言になっている。一歩一歩ですよ。やっぱり初戦がもちろん一番大事。その後はラウンド32もあるし、ベスト16はもちろん超えなきゃいけない。勇気と謙虚さ、両方持たなきゃいけない。今のところよく引き締めながらやっている。(遠藤)航とかがそういう発言しているのは僕も見聞きしている。そのために何をしなきゃいけないか……と思ってます」
チーム状態が良く、現在6連勝中。初戦のオランダ戦(現地時間14日)まで対外試合は組まれていない。12年前の悲劇を繰り返さぬよう、大会直前でチームの意識を統一させる。
3.遠藤航の負傷
キャンプ3日目でホテルでの別メニュー調整が続いているキャプテン。26人揃って練習することが叶っていない現状、アイスランド戦で好パフォーマンスを見せた吉田が加わることはチームの強度を引き上げることに繋がる。ピッチ上で牽引する役割はDF長友佑都にも求められるが、キャプテン不在のなか厳しいトレーニングを積むために“代理”を任せられる。「航とか、逆に次、その次を勝ち進むと考えたら、みんなが疲れてきたぐらいで帰ってきてベスト32、16ぐらいが一番いい状態で、一番活躍できるんじゃないかな、なんて客観的には思っています」。日本の結果次第で大会を通して同行する可能性があり、27人目の選手としてサポートできる。DF冨安健洋やDF板倉滉ら、コンディション調整に励む選手もいる。吉田の存在は大きく、遠藤も焦らず治療に専念することができる。
初戦の相手オランダも熟知する吉田。精神的にも肉体的にも技術的にも欠かせない“ピース”となることは間違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)
















