退団決定の35歳、現役で「もう少しやりたい」 14年在籍…10番の本音「勝って大泣きしたい」

FC東京退団が決まった東慶悟【写真:河合 拓】
FC東京退団が決まった東慶悟【写真:河合 拓】

東慶悟の契約満了が発表された

 FC東京は6月5日、2013年から14年にわたって在籍してきたMF東慶悟が、明治安田J1百年構想リーグをもって契約満了により退団すると発表した。FC東京の百年構想リーグは6日のプレーオフ第2戦で終了するため、東にとって5日の練習が、通い慣れたクラブの練習グラウンドでの最後のトレーニングとなった。

【PR】ABEMA de DAZN、2/6開幕『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』全試合生配信!毎節厳選6試合は無料!

 練習場に入る際に「カメラが多いなぁ。なんでだ?」と笑っていた東は、練習を終えると報道陣の前に姿を見せ、「珍しく囲みも多いし、珍しくLINEもいっぱい来ている」と、いつも通り明るく振る舞いながら取材に応じた。

 長く在籍したFC東京を離れることが決まった心境を問われると、「楽しかったですね。過去を振り返ればいろんなことがありましたけれど、本当にこの14年間、このチームでプレーできたことは自分にとって、すごい財産ですし、感謝しかないですね」と目を細めた。

 最後の練習を前に、チームメイトたちに向かって話をする場が設けられたという。しかし、東は「あんまり話しすぎると泣きそうだったので」と苦笑いし、「とりあえず『明日、試合に勝って、そのあと大泣きしたい。だからみんな頑張りましょう』というふうに伝えました」と、FC東京でのラストマッチとなるC大阪戦の勝利へ向けて、チームの結束を促した。

 第1戦を2−2で終え、6日の第2戦に勝てば、FC東京のJ1百年構想リーグ3位が決まる。「自分にとっては最後ですけど、このチームには来年も、その先も、未来があるので、その意味でも重要な試合になる。練習試合ではなく、絶対に勝たなければいけない公式戦に選手として臨めるので、チャンスがあれば勝利に貢献したい」と、自身のラストマッチであること以上に、クラブの百年構想リーグ最終順位が重要だと強調した。

 それでも、東を一人の選手としてだけでなく、人間性でも高く評価する松橋力蔵監督が「明日は本当に東慶悟のために全員が戦うと思います。それは我々だけではなく、会場に詰めかけてくださる皆さんにもお願いしたい」と話したように、青赤に携わる全員が東のラストマッチを強く意識し、6日の試合に臨むだろう。

 練習の最後には、いつも通り20分間、長年チームメイトとして過ごしてきたDF森重真人とランニングを行った。その時の会話を問われると、「そこの話をすると泣きそうになりますね」と言葉を詰まらせ、森重と北中米ワールドカップに臨むDF長友佑都への思いを話した。

「自分が(FC東京に)来た時からここにいて。大分でも一緒にやっていましたが、彼の背中を見て本当に勉強になったので。プロというものを教えていただいた人なので感謝しかないですし、(自分が)見送ってあげたかったですけど、僕が先にいなくなるので…。そこはちょっと心残りというか。残念、悔しい気持ちがちょっとあります。でも、こういう世界なので。あと、(長友)佑都さんも、5年間くらいですか? 森重さんと同じくらいプロというものを背中で見せてもらったので、すごく感謝しています。先輩だけではなく、後輩にも良い刺激をもらって成長してきたので、本当に感謝しかないです」

 2019年から10番を背負い、キャプテンも務めた東は、サポーターにも「感謝しかない」と語り、「言葉にすると、そういう言葉しかないんですが、生え抜きでもなく、よそから来たのにキャプテンを務めさせてもらい、10番も背負わせてもらって、もちろん厳しい声もいただきましたが、応援してもらったので感謝しかないです」と言葉を紡いだ。

 来シーズン、タレントがそろうFC東京で10番を誰が背負うかは、ファンの大きな関心を集めるだろう。8年にわたってFC東京の10番を背負った男は、「チームの背番号なので、最後はチームが決めると思いますが、僕の意思としては(佐藤)恵允に付けてほしいですね」と、自身の希望を明かした。

 「彼が今後どういうキャリアを歩むか分かりませんが、今年の彼のプレーを見ていても、一緒にやってきてすごくチームへの思いも強いし、彼自身もここから先、もっともっと良いプレーヤーになるために、そういう責任を負ってやっていってほしい思いもあるので。(10番をつけてほしいと)ちょっと話した時にはモジモジしていましたが、僕もそうだったので。僕は背番号に興味のなかった人間ですが、やっぱり10番を付けると責任がすごく重くて、それをすごく感じたので。それは良いも悪いもありますが」

 FC東京からの退団は決まったが、35歳の東は「プレーヤーとしてはもう少しやりたいので、そこは、ちょっと頑張ろうかなと思います」と、現役を続行する意向を示した。FC東京での卒業式となるC大阪との一戦へ、「勝って大泣きしたい。それはそうですよ。最後に勝って、絶対に泣くだろうし、泣かなかったらヤバいですよ。自分を疑います。さすがに感情はあるんで。もちろん結果のところはわからないし、そこはコントロール出来ませんが、そのためにも良い準備をして、良い1日になったらいいなと思います」と、キャリアの大きな節目となる試合に向かう。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング