なぜオスカルは暴挙に? 50人大乱闘の勃発直前に示した同僚フッキへの意味深ジェスチャー

暴挙直前のフッキのプレーは…

 乱闘直前、フッキがタッチライン際でボールを奪い、プレッシングをかけてきた相手選手の股を抜いてかわす巧みなテクニックから敵陣でドリブル突破を図ったものの、相手守備陣に阻止されてしまう。そのこぼれ球を拾ったのがオスカルで、相手選手にボールをぶち当てる暴挙に及んだ。明らかに何かへの不満を爆発させたようなラフプレーだった。

 しかし、この騒動の数分前の前半44分、自陣でボールを拾ったフッキがオスカルと2人だけで相手守備陣を打開し、最後はオスカルのパスからゴールを奪取。両者は喜びを分かち合っており、そこにはフッキへの不満を微塵も感じさせない姿があった。

 また、騒動直前にフッキがドリブルを阻止された場面では、フッキのドリブルがやや大きくなってしまい、相手選手の足もかかっていないことから、ドリブルを阻止した一連のプレーはファウルのない正当なものであるように見える。

 最終的に退場者を2人出すまでに至ったこの乱闘騒動だが、そのきっかけを作ったオスカルの蛮行とフッキに向けた意味深なジェスチャーにはいまだ疑問が残る。味方選手への不満なのか、相手選手への不満なのか、またはそれ以外の要素に対しての不満を示すものなのか――。現時点で真相を知るのは、オスカルだけである。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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