カズ、今季最長プレーもシュート0 最前線で“つなぎ役”…求められる得点「評価は分からない」

福島の三浦知良【写真:徳原隆元】
福島の三浦知良【写真:徳原隆元】

三浦知良は藤枝戦で4試合ぶりの先発

 J3福島ユナイテッドのFWカズ(三浦知良)が今季3度目の先発出場を果たした。カズは5月6日、静岡・藤枝総合運動公園サッカー場で行われた百年構想リーグのJ2藤枝MYFC戦に4試合ぶりの先発。ゴールに絡むことはできなかったが、前半22分までプレーした。試合は1-1からのPK戦勝ち。2試合ぶりの勝利でEAST-Bグループの最下位を脱出した。

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 カズが先発のピッチに立った。相手の激しいプレスにあって自慢のパス攻撃ができない中、求められる相手ゴールに近いところでのプレーはできず、シュートもなかった。それでも、最前線のパス役としてボールを呼びこみ、味方にパスを出した。

 寺田周平監督はカズの先発起用について「トレーニングでの調子の良さがあった」と説明。この日も前半途中までの「オープナー」としての起用だった。カズは「あっという間だったので、自分から話せるようなプレーはなかった」と話したが、プレー時間は今季最長の22分。先発3試合途中出場1試合で今季の出場時間は64分となり、JFLアトレチコ鈴鹿での昨季の59分を超えた。

 カズは「自分の役割は果たそうと思ってやりましたが、評価については分からない」と、納得していない様子。それでも、寺田監督は「やって欲しいことは表現してくれた」と話した。

 もちろん、求められているのは中盤でのつなぎ役ではなく、ゴールやゴールに絡む動き。「ゴールに近いところでプレーしてもらいたいが、相手があることなので」と寺田監督。「チームとして前進した中で関わってくれれば理想。トレーニングでは、そういう動きもできていたので」と得点を期待した。

 前半終了間際に相手DFがエリア内でハンド。カズに代わったFW岡田がPKを決めて追いつくと、後半は福島らしいパスで崩す攻撃サッカーも見せた。「後半はいい試合をやりましたし、PK戦でも勝ったことは良かった」と、カズは先発3試合目での初勝利を喜んだ。

 すっかり定着したカズの「オープナー」としての起用。あとは、ゴールだけだ。「積極的にゴールに向かう姿勢を出していきたい」とカズが言えば、寺田監督も「点に絡んでくれれば、チームに勢いがつく」と1点という重み以上に大きな意味を持ち、影響力も絶大な「カズゴール」&「カズダンス」に期待する。

 百年構想リーグの地域リーグは残り3試合、目標とする26-27年シーズンに向けて、寺田監督の標榜する「攻撃的なパスサッカー」は完成度を増しつつある。あとはカズのゴールやゴールに絡むプレー。J2昇格に向けて、チームのさらなる起爆剤となるのは、カズのゴールやゴールに絡むプレーだ。

(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)



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荻島弘一

おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。

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