痛みを隠した選手権…プロ入り→即離脱に焦り「自分だけ」 逸材18歳が乗り越えた困難

川崎の長璃喜「練習している人と差がありすぎたので、ずっと焦りはありました」
川崎フロンターレは4月12日、J1百年構想リーグ第10節で鹿島アントラーズに0-2で敗れた。前半の攻勢から一転、後半に一瞬の隙を突かれて2失点。そんな展開でプロデビューを果たしたMF長璃喜は、積極的なドリブル突破でチームを活気付けた。怪我から復帰したばかりの18歳が、プロで第一歩を踏み出した。
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「11月あたりに痛めて、そこからずっと痛かったみたいな感じでした」
昌平高校では高校ナンバーワンアタッカーと称される活躍を見せ、昨年12月には川崎内定が発表された長。同月の高校サッカー選手権では「プレーし始めるとアドレナリンが出て」と、痛みを隠しながら奮闘した。しかし、今年1月には恥骨結合炎との診断を受け、まさかのリハビリスタートとなってしまった。
「最初はずっと焦っていました。周りが普通に練習しているなか、自分だけ筋トレもまだ最初はできなくて。歩いたりジョグだったり、そういうのをしているなかで、練習している人と差がありすぎたので、ずっと焦りはありました」
そのなかでも、「川崎のスタッフだったり選手たちが気にかけてくれていたので、なんとか耐えることできました」と全体練習に合流。そこでアピールに成功すると、すぐにベンチ入りの機会が巡ってきた。緊張を隠せなかった長に、先輩たちからは「思い切ってやれ」「楽しんでこい」と声がかけられたという。
「(三浦)颯太くんがずっと気にかけてくれていました。前日の練習とかでも、ずっと気にかけてくれていて。本当にいろんな人が気にかけて、支えてくれました。(宮城)天くんとかはベンチでも隣だったんですけど、気にかけてくれたり。前日の練習も天くんはずっと気にかけてくれました」
後半20分にFWマルシーニョとの交代で初出場を果たすと、左サイドからのカットインで何度も仕掛けるなど持ち味を発揮。怪我から復帰したばかりとあって、「思っていたよりだいぶ早かったです。練習でもっと自信をつけてからデビューしたかったというのはありますけど」と話したが、確実に爪痕を残した。
「プレスの強度だったり、一つのミスでピンチになったり。そういう一つ一つの質だったり、そういうのがやっぱり高校年代とは違うなと思いました。パス、トラップの質とか、本当に一つ一つのプレーの質が本当に全然違いました」
家族は観に来ていたと言うが、友人たちには「メンバー入ったよって連絡するのが、ちょっと恥ずかしくて言えなかった」と苦笑いを見せた長。ピッチ上では堂々としたプレーを見せたが、初々しい素顔は高校を卒業したばかりの18歳だ。鹿島相手に手応えと課題を感じた一戦は、貴重な経験となるに違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)





















