「がっかり。何が起きたのか…」 ハリル監督、連携ミスによる同点弾献上に困惑

中立地テヘランでイラクと1-1ドロー 終盤に吉田と川島の連携ミスから失点

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、13日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選イラク戦で、後半27分に起きたDF吉田麻也とGK川島永嗣の衝撃的な連携ミスによる同点弾献上に困惑していた。

「私にとってはちょっとがっかり。失点シーンは混乱があった。何が起きたのか、まだ分かっていない」

 気温37度。灼熱のテヘランでの消耗戦を終えた指揮官は、痛恨の失点シーンに呆れた様子だった。イラクのMFアブドゥルザフラがペナルティーエリア内へとドリブルで持ち込むと、DF昌子源が倒れこみながら対応したが、ボールは前にこぼれる。体を入れた吉田は安全策のクリアを選択せず。両手を広げながらブロックし、川島のキャッチを促そうとしたが、そこに一瞬の隙が生まれた。FWアブドゥルラヒームの背後からのプレッシャーにより、川島と吉田がまさかの正面衝突の失態。最後はMFカミルにこぼれ球を決められた。守備陣の要として信頼していたコンビが、大一番の勝負どころで凡ミスを犯すという、背信のパフォーマンスとなった。

 試合もトラブル続きだった。後半にMF井手口陽介がスリップして、後頭部をピッチに打ちつけてしまい、MF倉田秋との交代を余儀なくされた。DF酒井宏樹も負傷により交代を余儀なくされ、FW久保裕也も交代枠を使い切った終盤、足を引きずりながらのプレーとなった。

 それでも日本は勝ち点1を上積みし、グループB単独首位の座を手にしたが、課題を残す一戦となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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