揺れる日本代表 3月の親善試合2試合は手倉森暫定監督も視野!?

性急な後任人事は避けるべき!?

 日本サッカー協会は3日、ハビエル・アギーレ日本代表監督との契約を解除したと発表した。そこで、3月に国内で行われる国際親善試合2試合は、アギーレ政権時にコーチを務めた、U-21日本代表の手倉森誠監督が暫定的に指揮を執る可能性が浮上した。
 スペイン捜査当局は、アギーレ監督がスペイン1部のレアル・サラゴサを指揮した2010-11シーズンのリーグ最終節レバンテ戦で八百長に関与したとして告発。その訴状をバレンシアの裁判所も1月30日に受理した。
 日本サッカー協会の大仁邦彌会長は、契約解除に至ったそうした経緯をこの日の記者会見で説明した。だが、後任監督人事については苦渋の表情を浮かべた。
「できましたら3月の試合に間に合わせたいと思う。それに間に合わせるために、この辺でいいだろうという人材を選ぶことはない。いずれにしても技術委員会がこれから全力を挙げて新しい監督、新しい体制を作るために取り組んでいくことになる」
 日本代表は、3月27日に、キリンチャレンジカップ2015のチュニジア戦、同31日にウズベキスタン戦を予定している。この連戦に後任人事を完了させるにはもう2カ月もない。
 先月のアジアカップオーストラリア大会は準々決勝でUAEと対戦し、PK戦の末に破れた。大仁会長は、そこでアギーレ監督と会談。その場で告発が裁判所に受理された場合には契約解除に踏み切らなければいけない可能性を伝え、霜田浩技術委員長には「万が一の場合に」と後任に関する情報収集を命じていたという。
 2018年W杯ロシア大会を目指すサムライブルーのかじ取りを託すべき最適な人材が短期間で見つからない場合は、暫定政権で3月の親善試合に乗り込む可能性も存在する。
 その可能性について、会長は「何としても間に合わせたいが、間に合わせ人事はしたくない。その可能性はゼロとは言えない」と語った。

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