復帰の冨安健洋がもたらす“効果”「当然あっていい」 指揮官の秘策…英国遠征3つのテーマ

英国遠征のメンバーを発表した森保監督【写真:徳原隆元】
英国遠征のメンバーを発表した森保監督【写真:徳原隆元】

森保一監督は日本代表メンバー28人を発表した

 日本サッカー協会は3月19日、現地時間3月28日のスコットランド(FIFAランク38位)戦、同31日のイングランド(同4位)戦に臨む日本代表メンバー28人を発表した。今回の英国遠征は、北中米ワールドカップメンバー発表前の最後の代表活動となる。森保一監督は「世界の強豪国と強化試合を組んでいただけたことは、W杯に向けて最善の準備として最高の環境を整えてくださいました。W杯に向けて選手選考の場ということ、そしてチームの強化をしっかりとできるように、この活動を全力で頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。

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 日本代表としては昨年11月以来、4か月ぶりとなる今回の活動。森保ジャパンの注目ポイントを3つにまとめた。

①シャドーの人選

 これまで日本代表のシャドーで主力を務めてきた南野拓実(モナコ)、久保建英(レアル・ソシエダ)が負傷で離脱中。森保監督は鎌田大地(クリスタル・パレス)をボランチで考えていることを明かしており、新戦力を試す可能性が高い。

 筆頭は昨年9月の米国遠征以来の招集となる鈴木唯人。今夏に加入したドイツ1部フライブルクではここまで公式戦32試合で6ゴール6アシストを記録。森保監督も「シーズン当初からすると、攻撃も守備もスピード、迫力が上がって、すべてにおいてハイインテンシティ、ハイクオリティになっている」と成長を評価した。この2戦で試される可能性は高い。

 他にも6月以来の復帰となる佐野航大(NECナイメヘン)、佐藤龍之介(FC東京)も選ばれており、フレッシュな顔ぶれが並ぶ。堂安律(フランクフルト)や伊東純也(ゲンク)らがシャドーをできるとはいえ、今遠征の最注目ポイントになる。

②冨安健洋の復帰がもたらす効果

 DFラインに冨安健洋(アヤックス)と伊藤洋輝(バイエルン)が復帰したのも、チームにとっては朗報だ。まだ両者ともフル出場できるコンディションではないが、指揮官は「彼らのポテンシャルを考えれば、コンディションが良ければW杯の舞台で戦うのは当然あっていい」と話しており、期待の高さが伺える。

 純粋な戦力としての評価だけでなく、チームに柔軟な選択肢をもたらすことも大きい。特に1年9か月ぶりに代表復帰となる冨安はセンターバックだけでなく、左右の両サイドバックを務めることができる。森保監督は以前より4バックも選択肢にあることを明言しており、高さとスピードを兼ね備える27歳の復帰により、W杯本大会を見据えて4バックを試す可能性も十分考えられる。戦術的な幅が広がる意味でも、冨安復帰の効果は絶大だ。

③“2番手”FWの争い

 今回のメンバーでは、FWを本職とする選手が5人もいる。エースはオランダリーグでトップの22得点を挙げている上田綺世(フェイエノールト)で決まりだが、常連だった小川航基(NECナイメヘン)がクラブで出場機会が減っており、2番手FWの争いは注目される。

 サプライズは初招集の20歳FW塩貝健人(ヴォルフスブルク)だ。森保監督は「もっと早くても良かったかなと思っています」と言うように、スピードと思い切りの良さを武器に、今季NECナイメヘンでは12試合で7得点をマーク。今冬にドイツ・ブンデスリーガにステップアップを果たした。ヴォルフスブルクではまだ1得点にとどまっているものの、指揮官は「W杯に向けてこれまでのチームでアピールできるところを、さらにひとつチャレンジをして、自分自身を高めようというところがあった」と姿勢を評価。“ジョーカー”として力を発揮できるのも魅力の一つで、今回の遠征で結果を残せば、W杯メンバー入りの可能性は十分にある。

 同じく20歳の後藤啓介(シント=トロイデン)も11月の活動に続いてメンバー入り。5大リーグよりはレベルが下がるとはいえ、所属クラブで優勝争いを経験しており、さらなる成長が期待できる。カタールW杯を経験している町野修斗(ボルシアMG)を含め、多種多様なFW陣に注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)



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