J1→J3電撃移籍「迷いはなかった」 直後にカズ加入…41歳最年長“ならず”「なかなかない」

チョン・ソンリョンは今季から福島に加入
J3福島ユナイテッドFCのGKチョン・ソンリョンが、58歳FWカズ(三浦知良)との共闘でチームを導く。元韓国代表で2度のW杯に出場、J1の川崎フロンターレで4度のリーグ制覇にも貢献した守護神は昨年末、福島に電撃加入。同じく新加入の「大大大先輩」カズとともに、最後尾からチームの成長を後押しする。
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福島は18日、百年構想リーグ第3節のアウェーJ2大宮アルディージャ戦を前に福島市内で練習。チョン・ソンリョンは紅白戦でも鋭い反応で好セーブをみせ、大きな声でチームを鼓舞した。加入直後に副主将を任されるなど存在感は抜群。百年構想リーグでは個の実力差も出てJ2相手に2試合で7失点。それでも「前の試合を反省しながら、準備をしている」と大宮戦に向けて前向きに話した。
10年間プレーした川崎を昨季限りで退団。移籍先が注目される中で選んだのは2カテゴリー下の福島だった。昨季は川崎での出場機会が減ったとはいえ、まだまだ実力はJ1レベル。川崎と福島が提携関係にあるとはいっても、驚きの移籍だった。
もっとも、本人は「迷いはなかった。周平さん(寺田監督)やチームの欲しいという気持ちが本物だった。自分も成長したい、できると思った」。川崎時代にヘッドコーチだった寺田監督の誘いに応じて立つ初のJ3舞台。「環境もいいし、食べ物もおいしい。焼肉、ラーメン、果物、全部おいしい」と言って笑った。
福島入りの直後、カズの加入が発表された。「もちろん、もとから知っている選手だし、大大大先輩。本当に尊敬する人なので、一緒にできるのはうれしい」と話す。20代前半の選手が多いチームで41歳が最年長だと思っていたら、突然58歳の加入。「(年齢的に)僕、真ん中になった。なかなかないですよ。(年齢が)近い? いや近くないですよ。20歳くらい違う」とまた笑った。
リーグ戦での大量失点を反省し、若いチームメートに対して「もっともっと自信を持ってチャレンジしてほしい」と話した。「練習から守備への切り替えやセカンドボール、ハードワーク、みんなで意識してやることが大切」と成長を期待した。
最も大事にしているのは、試合に向けての準備。ここは、カズと同じだ。「キャンプで(食事の)テーブルが一緒だったので、いろいろと話をした」という中には「準備の大切さ」があったのかもしれない。
この日、58歳のカズは「体調不良」(寺田監督)でチーム練習に参加しなかったが、41歳のチョン・ソンリョンは先頭に立ってチームを引っ張った。「(J2昇格のかかる)2026-27シーズンへ向けて、みんなが成長してチームが成長できるように頑張りたい」。26日のカズの誕生日に合わせて100歳になる新加入コンビが、チームを変える。
(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)
荻島弘一
おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。




















