異例の長時間VAR…「もうちょっと早く判断してほしい」 選手&監督が本音「短いほど良い」

FC東京と浦和の一戦で長時間のVARチェックが行われた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
FC東京と浦和の一戦で長時間のVARチェックが行われた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

柴戸海のゴールを巡って長時間のVARチェックが行われた

 FC東京と浦和レッズが対戦した2月14日のJ1百年構想リーグの第2節で、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるゴール確認が8分を超える一幕があった。浦和のマチェイ・スコルジャ監督、FC東京でキャプテンを務めるDF室屋成の両者は、判定の精度へ理解は話しつつも、時間の短縮ができないかと話した。

【実際の映像】VARチェックに8分超え…取り消しとなったゴールシーン

 試合は前半10分、右サイドの低い位置でフリーキックを得た浦和はゴール前にクロスを供給。相手選手と競り合ったこぼれ球をMF柴戸海が押し込んで先制ゴールになったと思われた。しかし、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がゴール場面をチェックすると、柴戸の前でDF関根貴大がクロスに合わせようとジャンプしていた。

 キックの時点で柴戸はオフサイドポジションにいたが、関根の頭にボールが触れている場合は柴戸がオンサイドになり得る際どい判定になった。リプレイ映像でも、ジャンプした関根の髪の毛がボールに触れて上下しているようにも、ジャンプの勢いによってそうなったようにも見えるものだった。結果的に、浦和にオフサイドがあったとしてゴールは取り消された。

 ただ、このVARチェックには8分以上の時間を要した。映像を見てもかなり難しい判断だったのは間違いないが、2月のゲームでもあり、スコルジャ監督は「8分待つという通常ではあまりない状況がありました。長い時間が掛かっていたのでスタッフからも選手に声を掛け、体を動かして冷えないようにしました」と振り返った。

 判定については「まだ映像を見ていないので何とも言えませんが、VARが見て正しい判断を下してもらっていると思います。VARにとっても判断しにくい難しい状況で時間が掛かったのだと思いますが、もちろんその時間が短ければ短いほど良いと思います」との言葉を残した。

 ピッチ上で判定を待つ立場だった室屋は「もうちょっと早く判断してほしいっていうのはあります」と本音を吐露。「VARがあること自体は、特に守備の選手にとって自分は必要なものだと思いますから。失点にならなくて良かったですが、できれば早くはしてほしいですけど、レフェリーに任せます」と複雑な心境を語った。

 正確性の担保と、際どい判定に対してどこまでの時間を掛けるのか。VARにとって永遠のテーマとも言える判定になったが、ピッチ上の両チームがそれを受け入れて冷静な対応をしていたことは、この制度がサッカー界に浸透していることを示す一幕になったとも言えるかもしれない。

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